『寝ぼけ眼』
文字数 226文字
ありったけのお金を持って、電車に乗っている。
わくわくしてたからかな、よく寝れなかったみたい。寝ぼけ眼をこすって、窓の外をながめる。
そこには自然が広がっていて、緑と水色がきれいで…これからたくさんいいことが起こるって、思えるくらいに。もう、昨日までのことなんて、忘れてしまうくらいに…
目が、覚めてしまった。さっきまでの希望や、明るさは、すっかり置いてきてしまったようだった。確かにあった実感だけを、微かに残して。
…あれ、重力って、こんなに重たかったっけ。
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