『夕日を見つめて』

文字数 239文字

ぼーっと、夕日を眺めていた。
それにしても今日は雲の流れが速い…心なしか、太陽も急いで沈んでいるように見えた。憂いを帯びた表情で虚空を見つめる少女が、次第に窓に映る。

なんだか、私みたい…ふと思って、少し遅れてやっとそれが私であることに気づいた。なんだかおかしくて、思わず微笑む。
そっか、私はこの体でこの世界に、存在してるんだな…って、あたりまえだけれど、道端で季節の訪れを感じたときみたいな、新鮮な感動につつまれた。


何をしていようと、
何を考えていようと、
私は、ここにいるんだって。
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