第6話

文字数 520文字

フサくん、たくさん長文のメール送って来る様になった。
「死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、君のせいで、死にたい。」
とか。
わたしは鶴ちゃんとふたり、仕事もあって必死ななか、やっぱり暗い気持ちになった。
「なんで僕がこんなに辛い時に、会いに来ないの?
最初から、僕の事なんて好きじゃなかったんだ。僕だってそんなに馬鹿じゃない、わかってたよ。それに、僕は産まれた時から生きてちゃいけなかった。思い出させてくれて、ありがとう。君だけは違うと思ってたけど、むしろ君こそが恐ろしい「世間」だった。」
そんなふう。
わたし、どうしたら良いんだろ?
フサくん、自分に自信あると思ってた。
わたしには、とても背負いきれないよ。
もっと、軽い気持ちだった。
わたしに無いもの持ってるとか。
憧れとか、尊敬とか。
でもわたし、娘がハゲヤマツルコになるのがどしでも嫌だった。
「ねえママ、わたし、名前の事でイジメられちゃった」
そんな遺書を遺して自殺する娘。
そんな事で、頭いっぱいになった。
確かにそん時、フサくんはどこにも居なかった。
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