三浦朋子

文字数 1,823文字

三浦朋子 身長160cm
琴音と同じ地元の女の子。小学校も同じ。クラスも実は入学当初からずっと同じだった。このパターンは朋子だけだった。

義一と再会するまで、琴音が良く連んでいた仲良しグループの中の一人で、お互いの家が近い事もあり、取り分け仲が良かった。
因みに、小学校当時の他のクラスメイトが言うには、私たちのグループが、一番か二番目くらいに派手だったらしい。それを聞いて、朋子含む他の子達がどう思ったのかは知らないが、私からしたらどうでも良かった。
ただ、今思い返してみると、そんな小学生でもそんなのがあるんだと思うが、しかし、今の世の中いくら歳を重ねても成熟していない大人ばかりだという感想を持っていた琴音からすると、子供だって同じ人間なのだから、こういった面倒な事と付き合わざるを得ないのは必然なのだろう。

さて、男の子という腑分けでヒロが幼馴染だとするなら、女の子では裕美に出会うまでは朋子のみがそうだった。
裕美の時と同じように、これといって決めてた訳では無かったように思うが、通学路途中のT字路が二人の待ち合わせ場所だった。

だが、ふとしたキッカケで琴音と、朋子含む他の友達たちと疎遠”気味”になってしまったのだが、卒業式の後、教室で他のクラスメイト達と、こう言っては何だが社交辞令的に挨拶を交わしたその最後で、琴音としてはサプライズにあったのだった。
その疎遠気味だった朋子達が、突然琴音を取り囲んだかとお思うと、一斉に飛びついてきて、大泣きしつつ卒業を惜しんできたのだ。
琴音は呆気に取られつつも、徐々に、貰い泣きとでも言うのか、最後は一緒になって惜しみあったのだった。

それ以降、学校は、少なくとも琴音だけ別々になってしまったが、しかし、朋子を筆頭に、今も少なくて月一くらいは皆で集まって、お喋りしたりして過ごしている。
…だが、ここだけの話、琴音や他の子達は自覚していなくても、やはりその空白期間が大きかったのか、自然と朋子よりも、今は同じ学園に通っている事もあって、どうしても裕美、それに紫たちに比重が偏ってしまうのだった。
しかしそれでも、朋子に関して言えば、文化祭、そして、こちらは元々予定があったにも関わらず、クリスマス会にも参加してくれたのだった。
と、その時、雑談の中で私から触れたのだが、作中でもそうだったように、どうやら私の代わりにヒロのお尻を蹴飛ばして叱りつけてくれているのが知れた。『コラ!森田!』といった風でだ。
これほどまでに強く出れるのは、小学一年生から、私と一緒にヒロと長く接してきたからだろう。疎遠気味になってからブランクがあったハズだったが、その間が無かったかのごとく、自然と付き合っている様に琴音の目には見えている。
『これからもよろしく』と頼んだのは言うまでもない。
その後琴音と朋子は二人でクスクスと笑い合ったのだった。

さて見た目だが、顔に関してはやはりというか、千華と同じで化粧がバッツグンに上手くて、今現在の形状については表現が難しい。ただまぁ、これまた同じように”カワイイ”とだけ言っておこう。
時間で言えば、裕美よりも長い付き合いだけあって、素の彼女の顔が、とても小動物的で可愛いのを琴音が知ってるというのもある。
ただ、これはまた語弊がありそうだが、千華ほどには”ガーリー”では無い。
ただ、髪の毛は明るいブラウンに染めていた。
サイドアップというものらしく…っと、そう朋子本人が言うのだから、まぁそうなのだろう。
真ん中で後ろをアップするのではなく、それを左耳の後ろ辺りでアップにしていた。
とても可愛い…というのは、友達というフィルターが掛かっているのだろう。まぁ構いはしない。
こんな見た目していても、実は真面目で、それに加えてかなりのウブだという点も含めてだ。紫と同じタイプと言える。

さて、これは琴音が知りようもないが、朋子は他の誰よりも、小学校の頃からずっと、疎遠になっている間も琴音を注視し続けていた。
誤解を恐れずに言えば、”妙な”意味ででは無い。
…と言い訳するほど誤解されそうだが、本当にソレではない。それほどまでに、同級生ながら憧れを抱いていたのだ。
それゆえか、たまに何の気もないしにポロっと漏らす一言が、何やら意味深に聞こえ、琴音はついつい聞き返すのだが、そこは上手く躱すのが常だった。
これもこの先の話で分かる時が…来るかは知れない。
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