高遠裕美(裕美)

文字数 1,473文字

高遠裕美(裕美) 身長165cm
琴音と同じ地元の女の子。

琴音の自宅から徒歩五分ほどの位置にあるマンションに住んでいる。駅のすぐそばに小学校があったりなどで、小学時代も、そして学園に入学してからも、その立地の関係で、まず裕美のマンション前で待ち合わせてから行動するのが常。

地元のスイミングクラブに所属しており、種目は平泳ぎ。
小学生時代は、二大会連続で、東京都東地区で最優秀選手賞を獲るほどの強豪。中学になった今でも熱心に通い続けている。

鼻は少し低めだが、目がクリクリッとパッチリしていて、全体的に”小動物”っぽい雰囲気を醸し出している。綺麗系かカワイイ系かで聞かれたら、間違いなく後者に票が集まるだろう。
髪の毛は、一時期はショートボブ辺りまで伸ばしていたのだが、中学二年の秋から冬頃に、約一年後の、七月の終わり頃にある大会に向けて、気合を入れる意味もあってか、思い切ってバサッと切った。その結果、毛先をツンツンにした、ボーイッシュなショートカットだ。しかし、相変わらずというか、小学校の時に感じたのと同じで、女から見ても可愛らしかった。

得意科目は社会科全般、国語、英語
将来の夢は医者
なので、個人的には理数系の成績をもっと伸ばしたいと思っている。琴音が逆に理数系が得意なので、試験前の勉強会では良くお世話になっている。

父親は有名な広告代理店に勤めている。

地元の同じ小学校に通っていたのだが、琴音とは一度も同じクラスにならなかった。地元の小学校は二年ごとにクラス替えをしていて、琴音とヒロは小学三年に上がる時に別々になり、それ以降は一度も同じクラスにならなかったが、その代わりというか、小学三年から裕美とヒロはずっと卒業するまで同じクラスだったらしい。
本人も冗談めかしながら言うのを鵜呑みにすれば、小学校の教室内では、ムードメイカー的な役割を担っていたらしく、いつも周りには多くのクラスメイトに囲まれていた様だ。これはヒロが証人として立っていたので、恐らく本当だろう。
琴音としても、裕美とヒロはそんな点でも二人が似ていると思っていた。

さて、普通なら中々そんな風だから、琴音と裕美が交わる事が起きようが無いと思うのだが、本当に偶然に、たまたま通い出した受験向けの進学塾で、裕美から声を掛けられたのだった。
この時裕美は、周りに地元の人がいなくて心細かった所で、ふと見覚えのある私の姿を見つけて、思わず声を掛けちゃったと話していた。
しかし、本当は何か他にもっと本質的な理由があるのに琴音は気づいている。
…いや、そう裕美本人が匂わせているので、恐らくその通りだろう。
作中で一度だけ、何気無しに琴音から聞いてみた事があったが、殊の外裕美が気まずそうに渋って見せたので、それ以上は琴音も聞かなかった。まぁ、裕美が自分で覚悟が決まったら話すと約束してくれたので、それに免じてと言うか、裕美を信用している琴音は、気長に待とうと決めたのだった。

まぁひとまずこの件は置いとくとして、何よりもこの時点で、ある意味今までで一番裕美に驚かされた件があった。
それはもちろん…裕美が実はヒロのことを好きだという事実だった。もちろん恋愛的な意味合いでだ。
しかも、それは小学生時代からだというから、中々に長めな片想いをし続けていることになる。
この告白を聞いた琴音は、驚きつつも、そして…不思議と何か心の中にズッと重石がある様な、例の得体の知れない”ナニカ”とはまた別物の存在を覚えつつも、本心から裕美を応援しようと思っている。
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