第四話～緊急イベント～
文字数 573文字
そんな勝手な…。
申し込める時間は3時間。
その間に天使がTWから出て行けばそこでイベントは終了となります。
ですが、これは天使が許可のしていない運営側の勝手なイベントの為申し込みの承諾は強制ではなく承認制とさせていただきます。
そして緊急イベントの参加報酬はこのTW内で使える500Gを進呈させていただきます。
承認制…よかった……じゃない！3時間狙われ続けるって事じゃない！出口が何処かもわかんないし…行けたとしても色んな人が出られないように……あわわ…。
では皆様、天使に承認されるようご幸福を願っております。
そこで放送は終わってしまった。
天使にバトル申し込むだけで500Gとか神イベ！
しかも天使は初心者なんでしょ？楽勝でしょ！
こんな神イベ無視とかできねえな。おい、天使探しに行くぞ！
盛り上がるプレイヤー達。けれど恵瑠だけは盛り上がらず、沈んでいた。
見つかったらバトル…見つかったらバトル…。
逃げようと頭では考えるものの足は動かせない。今まで大勢の人に狙われるなどという事はされた事がないため、恐怖しているのだ。
ちょっと。
ひっ！？
突然腕を掴まれた。
お姉さん、天使でしょ？
あ、いや…ちが…。
恐怖で泣きそうになる恵瑠。心臓もバクバクと音を鳴らしている。
大丈夫、僕はバトルとか申し込まないから。
…へ？
間抜けな声が出てしまった。想像していた言葉と違ったからだ。
