第五話～獣人探偵～
文字数 465文字
あの、貴方は…。
僕は人呼んで獣人探偵セラ。難事件をこの手で解くのが夢さ。
夢って…まだ難事件解いた事ないの？探偵なのに？
ま、まだ事件らしい事件の依頼が来ないから。いつかは解いてみせるさ！
そ、そう。
そんな事よりお姉さん、此処から逃げたい？
え、逃げる事ができるの？逃げたい！
セラの言葉に恵瑠は食いついた。
僕のお願いを聞いてくれたら逃がしてあげる。
お願い…？
そうさ、このTWFに都市伝説にまでなっていた“天使”という種族。
何故お姉さんが選ばれ、何故半ば強引に緊急イベントを出したのか、この数々の謎を解く手伝いをしてくれないかい？
(謎って…ただ珍しいだけなんじゃ…。)
わ、わかった。
そんな考えも持ちつつ、恵瑠はセラのお願いを承諾した。
ありがとう、じゃあ逃げる方法は…。
逃げる方法は…？
人に見つからないように3時間走りぬく事！！
そう言うとセラは恵瑠の腕を掴み、走り出す。
ちょ！？結局走るのぉ！？もういやあああああ！！
同時刻、TW管理室
手筈通り、天使恵瑠に対する緊急イベントを発生させました。
ご苦労…。
嗚呼…ようやく…君が来てくれたね。
エル…。
