第1話 プロローグ、そんな夜

文字数 362文字

その夜、サトミの家には激しいイビキが響き渡り、言いようのない虚無感で満たされるサトミの姿があった。

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガーーーーーーーーーーーーーーーーー

「俺は、どうしたらいいんだ。
こいつの首、すっ飛ばしたい。」

苦悶の表情で頭を抱える。
背中の刀に手を伸ばしかけ、小さく首を振った。

居間に敷いたベンの広いクッションの上、女が下着姿のまま大の字で熟睡している。
小さなブラはずり上がり、布面積の小さなスキャンティーからも、いろいろはみ出してしまっていた。

「ああ……俺は女性不信になりそうだ……」

サトミはがっかり、そっぽ向いて新聞を広げ、女の胸と股間にかぶせた。

彼女の名はレイル・グラント。
ロンドの隣、デリー郵便局の女性ポストアタッカーだった。
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登場人物紹介

レイル・グラント

デリーの新入りアタッカー。ダークブラウンのセミロングの髪、目はブラウン。

ミスが多く、脳天気で頻繁に強盗に襲われる。

酒を飲むと羞恥心が消える。いや、飲まなくても羞恥心はないのかもしれない。

・サトミ・ブラッドリー

日系クォーター、15才。黒髪、ブラウンの瞳。短髪だがボサボサ。中肉低身長、禁句はちっこい、チビ。

使用武器、主に背の日本刀

・ジェイク

デリー本局のリーダー、古参アタッカー。戦中からアタッカーをやっている強者。面倒見のいい男。

レイルの面倒で胃に穴があきそうな感じ

・セシリー・メイル

17才。プラチナブロンド、碧眼、白人ではない。

リッターとは父親違いの兄妹、可愛い系美少女。人を見て選別し、ガッツリ甘える世渡り上手。

馬は青毛の大きい馬ナイト、銃は見た目で選んだスバス。

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