第8話 確かめ合う二人

文字数 728文字

「どのくらい好きですか、わたしのこと?」








「君しか見えないよ」








「気持ちいいですか」







「あぁ」








肌と肌が触れ合い、その温もりが、二人の心も温めた。





「でも知ってるんですよ、わたし。柴山さん、純子社長と時々会ってたでしょ? 2人が一緒にタクシーーに乗っていくの何回もみかけたわ。」




「仕事の話もあるからな。社長と仕事が終わったあとも、会社の経営を維持していくための具体的な改善案を話したりしていた。」





「本当に?それだけ?」



白いシーツからひょっこり顔を出して、柴山の肩に頭を乗せて、上目遣いで見て話す
恵理子。




「もう終わりなの?」



「話がしたくなったの。」





柴山は、その処理の続きをして欲しかったが、
恵理子が中断して、話し始めてしまったから、
残念そうに、、早く話が終わらないかと思っていた。





「それだけじゃないでしょ?







いいのよ。私、ヤキモチ妬いたり、ヒステリックになったりしませんよ笑 柴山さん魅力的だから、きっと社長も柴山さんと一緒にこんな事していたのだと、嬉しかったんだっと思うわ。」








いつもヘラヘラしてる柴山が珍しく、真剣になり
「恵理子、社長の話は今するのはやめよう。悲しい気持ちがでてきてしまう。話さないでとは言わない。こんな時に、話さなくてもいいのじゃないか? 俺は恵理子が好きなんだよ。最近はとくに心がいつも寂しんだよ。ただこうして今夜は二人で気持ちよくなりたい、心の寂しさの隙間を埋めたいんだよ 」




「あっ、、ごめんなさい。」






珍しく真剣に言ってきた柴山に少しだけ驚き、
(社長のことちゃんと想ってるのね。柴山さんって、真面目な部分もあるのね、女と遊べればなんでもいい人かと思ってた。)と恵理子は心の中で思った。





そして、恵理子は静かにシーツに潜ると、その続きをした。
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