第11話 奇行
文字数 1,189文字
人は、何を投げ打ってでも、愛してる人と結ばれたいという思いが止まらずに増え続けていくと、心のメーターの針が振り切って、 人は奇行に走ってしまう時がある。
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パパには、メロンシャーベット色の運動靴よ。良いでしょ。明るくて。パパ履いてみて、似合うかな、、
柳林は、少し照れくさそうに しかし 「どうだ?いい感じか?」と言った具合に沙織の感想を聞きたがっている。
沙織「うん。綺麗めな中年男性、いいわよ。」
柳林が嬉しそうにする。
本間は、麻素材の着心地の良さそうな同色のネルシャツを着ている。
本間「このシャツも着心地良いっす。 ほんと選んでくれて、沙織さん、ありがとうございます」
沙織「よかったわ。本間さんも喜んでくれて。シャツ素敵よ。今最も旬な デザイナー 長谷川結愛さんのデザインよ。ママにも私とお揃で、同じ色のワンピースよ、こっちは、年齢に合わせた少し落ち着いたデザインなんだって、ママにきっと似合うわ。どぉぞ。」
ママ「あっらぁ、沙織ちゃん、ありがとうね。お金使わせちゃったわね。嬉しいわ。綺麗な色ね、着るわね( *´꒳`*)」
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キッチンに立つ結愛
•*¨*•.¸¸♬︎
輪切りにカットした大根。切り口の角を削って丸くする。 面取り。 角と角がぶつかって煮崩れするのを防いだり、味が染み込みやすくなる。
大根を鍋に入れて、大根すれすれまで、お水を注ぎ入れる。
お米を大さじいっぱいいれる。米のとぎ汁でも良い。
大根に含まれる成分と
米のとぎ汁に含まれるデンプンが
反応して
苦味やえぐみを抜いてくれる
さらに 大根本来の甘みも引き立たせてくれる
まるで、私たちのようね。
私と柴山さんが一緒にいれば、
不必要なものは排除され、甘くて美味しい部分だけが残り、いつまでも私たちは幸せでいられる。
結愛はお鍋に弱火に火をかけ、
コトコト、グラグラと静かに大根が鍋の中で揺れているのを、みつめている。
二人の未来もお鍋の中にいれて、
コトコト コトコト
コトコト コトコト
.....
ふたりが結ばれる、その時が来るのを、
静かに待つ。
和風だし、醤油、みりん、酒、砂糖少量を入れ、
カットした鶏肉も入れて
さらに コトコトと、ゆっくり時間をかけて、
煮る
大根と鶏肉がひとつの鍋の中で、ほろほろになるまで、柔らかくなり、そして味が染み入り、白色から飴色に変わっていく。
結愛「柴山さん、いい色になったよ、
できたわ(*´˘`*) 食べましょ♪」
食卓に、他のおかずや、白ご飯、お味噌汁も並べる結愛。
2人分が並ぶ食卓。
結愛「柴山さん、どう? 美味しい?」
結愛「よかった(*´˘`*)」
結愛が座る席の
誰もいない向こう側の席に、
結愛がほろほろの鶏肉を口に入れて、
笑顔で
しゃべりつづけた
しばやまさん、 ほんとだ、おいしいね..
つづく
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パパには、メロンシャーベット色の運動靴よ。良いでしょ。明るくて。パパ履いてみて、似合うかな、、
柳林は、少し照れくさそうに しかし 「どうだ?いい感じか?」と言った具合に沙織の感想を聞きたがっている。
沙織「うん。綺麗めな中年男性、いいわよ。」
柳林が嬉しそうにする。
本間は、麻素材の着心地の良さそうな同色のネルシャツを着ている。
本間「このシャツも着心地良いっす。 ほんと選んでくれて、沙織さん、ありがとうございます」
沙織「よかったわ。本間さんも喜んでくれて。シャツ素敵よ。今最も旬な デザイナー 長谷川結愛さんのデザインよ。ママにも私とお揃で、同じ色のワンピースよ、こっちは、年齢に合わせた少し落ち着いたデザインなんだって、ママにきっと似合うわ。どぉぞ。」
ママ「あっらぁ、沙織ちゃん、ありがとうね。お金使わせちゃったわね。嬉しいわ。綺麗な色ね、着るわね( *´꒳`*)」
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キッチンに立つ結愛
•*¨*•.¸¸♬︎
輪切りにカットした大根。切り口の角を削って丸くする。 面取り。 角と角がぶつかって煮崩れするのを防いだり、味が染み込みやすくなる。
大根を鍋に入れて、大根すれすれまで、お水を注ぎ入れる。
お米を大さじいっぱいいれる。米のとぎ汁でも良い。
大根に含まれる成分と
米のとぎ汁に含まれるデンプンが
反応して
苦味やえぐみを抜いてくれる
さらに 大根本来の甘みも引き立たせてくれる
まるで、私たちのようね。
私と柴山さんが一緒にいれば、
不必要なものは排除され、甘くて美味しい部分だけが残り、いつまでも私たちは幸せでいられる。
結愛はお鍋に弱火に火をかけ、
コトコト、グラグラと静かに大根が鍋の中で揺れているのを、みつめている。
二人の未来もお鍋の中にいれて、
コトコト コトコト
コトコト コトコト
.....
ふたりが結ばれる、その時が来るのを、
静かに待つ。
和風だし、醤油、みりん、酒、砂糖少量を入れ、
カットした鶏肉も入れて
さらに コトコトと、ゆっくり時間をかけて、
煮る
大根と鶏肉がひとつの鍋の中で、ほろほろになるまで、柔らかくなり、そして味が染み入り、白色から飴色に変わっていく。
結愛「柴山さん、いい色になったよ、
できたわ(*´˘`*) 食べましょ♪」
食卓に、他のおかずや、白ご飯、お味噌汁も並べる結愛。
2人分が並ぶ食卓。
結愛「柴山さん、どう? 美味しい?」
結愛「よかった(*´˘`*)」
結愛が座る席の
誰もいない向こう側の席に、
結愛がほろほろの鶏肉を口に入れて、
笑顔で
しゃべりつづけた
しばやまさん、 ほんとだ、おいしいね..
つづく