第3話 おっさん黒焦げ

文字数 553文字

-異世界。

それは死を繰り返す生き物達の理想郷。

新たな生命の箱庭となる世界で、

これから巻き起こる事態の数々を

おっさんはまだ知らない・・・-





「目覚めなさい」

(ん?なんか、声がするな。眠い。おやすみ。)

「(イラッ)メ・カイマ・アルケ」


おっさんに雷が落ちる。


「ギャアアアアアアアア!」


プスプスプスッと黒焦げおっさんは目を覚ました。


おっさんの目の前には金髪美女が漆黒のカーディガンを片手に持ち立っていた。


「お目覚めですね(ニッコリ)」

目の前の女神がカーディガンを使いなさいと手渡してくる。

「おい、アンタ今頭で営業スマイル考えたろ」


「あら、凄い!頭の中が覗けるスケべさんですか?」


「(あー、この女面倒なタイプか・・・ふう。なんでこんなことに)」


「渉さんでしたか、色々理不尽極まるこの状況ですが、お話を進めさせて頂けたらと存じます」


「色々文句言いたいが、なんか用事がありそうだから、聞いてからにするよ」


「ありがとうございます。突然襲い掛かられるかもと、待機させていた。拘束魔法を使わずに済みそうですね(ニッコリ)」


「(イラッ)だから!そのスマイルやめろよっ!」


「あら、ごめんなさい。オホホホ」


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