第3話 長寿庵号誕生
文字数 643文字
○東京春日、本郷三丁目のオカモチバイト先、老舗蕎麦屋「長寿庵」の賄い時
パスパス、バスン、スコスコ〜
長寿庵のオカモチバイクのバッテリーが疲弊して、手押しでオカモチから帰る本郷三丁目。
もうバッテリー液補充するか、交換しないとダメだなぁ。
おおっ、本郷三丁目！暫くだなー。
なんだ、蕎麦屋の御曹司っ！ビジャアルケイバンドは上手くいってるのか？諦めて蕎麦屋を継いだら？
おおっ、あんまり売れないんで、今度蕎麦屋を継ぐことになった。それでこの機会にオカモチバイクを買い換えようと思ってな、キミさえ良ければその中古バイクはあげるよ。
おおっ、これこそ正義のヒーローのナナハン「長寿庵号」の誕生に違いない！以降、事件現場には都営大江戸線じゃなくて、この白馬で急行だっ！
ナナハンでなくて、ゼロハンだろ。
御曹司、妙に冷めてハケル。
ねえ、本郷くーん。東大受かったらここのオカモチバイト辞めちゃうの？
看板娘のミヨちゃん、本郷三丁目に気がある素振り。
そーんなことないさっ。ミヨちゃんが居る限り、この本郷三丁目も側にいるさ。
よかった。ミヨ安心したわ。この前、年末に故郷の秋田に帰ったから、お土産をあげるね。
看板娘のミヨ、秋田コケシを本郷三丁目に手渡す。
おおっ、姫っ、こんな所におわしましたか。さっ、馬車の用意は出来ておりますぞ。
秋田コケシを長寿庵号の後部オカモチ部分に括り付ける本郷三丁目。
はーっ❤️本郷君、変態化コスプレだけじゃなくて、変態化フィギュア遊びまで始めちゃったわ。それさえなければ、恋人にしてもいいのにな。
