第2話 恐怖カメレオン男

文字数 1,158文字

○本郷三丁目の本郷三丁目自宅
メールロボット、何か連絡は入っているか?
隣駅の春日にカメレオン男が出没!
マジかっ?MAJICAの怪人に違いない。さっそく成敗だっ!
本郷三丁目、早速都営大江戸線で移動。
○春日、K印刷(株)
カーメ、れ、れ、オン、オン、オン♪
(営業部長)政府がとうとう消費税をあげたね、Mgrはどう思う?
(Mgr)いいことじゃないですか。国庫が潤うから、これで部長の老後も安泰ですよ。
ゴマスリだな〜
ふおーっほっほ、君もそう思うかね。若いのに感心だ。
それから3分後
消費税が上がっちゃった。私、非常勤だから生活が苦しくて困る〜ん。
そーだよね、政府は何考えてんだろう?よし、今晩は夕御飯をご馳走してあげる。それからホテルでゆっくり相談に乗るよ。ゆっくりとね。
あーん、Mgr最高❤️好きっ。
あれっ、言ってることが180°違うぞー
待て待て待てーいい!貴様、さてはMAJICAの怪人だな、成敗してくれる!
どーして分かっちゃったんだろ?

MAJICAの非常勤の皆さん、出てきなさい。

E-旅館、E-扇風機、E-自動車、E-全自動!E-e-e-e!


出やがったな、MAJICAの非常勤!

E-って、やたらと電気のくう奴等だな。

変〜態っ!

チリチリーン、チリーン♪

本郷三丁目は、ベルトに着けた江戸風鈴が粋に鳴りだすと、下町の小鬼に変態化するのだ。
見た目、あんまり変わらんなぁ

このコスチューム代結構したんだから、見た目あんまり変わらないとか言うな。

節電エコロジーキーック!
本郷三丁目、赤門浪人生のコンプレックスエネルギーを右脚に充填して解き放つ。
口数の割にあっけなくやられるMAJICAの非常勤。
E〜、やられたっ!

消灯、put off 

ふんっ、MAJICAの非常勤なんて所詮は新年会の次の日みたいなもんさ!
そのココロはっ?
やたらと胃が気になる。
おいっ、本郷三丁目。俺と一緒にカメレオン生活を送らないか?周囲の状況で意見をコロコロと変えるだけで楽に出世できるぞ。
えーっ、ホントに?俺もカメレオン男になろうかなぁ。
バカタレっ、正義のヒーローがブレるなって!
おおっ、そーだよね。尺の関係でそろそろ結着をつけてやるわ。赤門浪人生コンプレックスキーック!
人生色々、ブヒって!やられた。
給料の割にあっけなくやられる、コスパの悪いカメレオン男。
カメレオン男なんて、所詮はシャーペンみたいなもんさね。
そのココロは?
芯がもろいね。
本郷三丁目は、成敗が完了すると春日のバイト先「長寿庵」で、チャリンコを借りて悠々と本郷三丁目に帰っていった。
すいませ〜ん、チャリンコ貸して下さい。
明日、返さなきゃ駄目よ〜ん(女将)
○K印刷、一時間後
Mgr、さっきの鬼のコスプレした人って何ですか?
さあな?バッタもんのコスチュームを売り込みに来たチョットアタマの変な営業マンだろ?
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