(二)-10

文字数 212文字

「まだ寝てると思う。最近ずっとそうよ。ずっとぐっすり眠れてなかったんじゃないかしら」
 優輝はそう言うと「起こしてくる」と立ち上がった。
 そのとき、扉を開けてダイニングに入って来る者がいた。美佳子がテレビから目を離してそちらを見ると沢渡千代がいた。
「千代さん、おはよう」
 扉の前の千代を目の前にした優輝が言った。
 千代は全員に「おはよう」と挨拶した後「一週間は、寝かして置いてあげて。まだ来たばかりなんだし」と伝えた。

(続く)
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