(二)-24
文字数 256文字
「下島に会いに行ったのは間違いないと思う」
千代が静かにそう言った。
下島の自宅は美佳子が作った爆弾で吹き飛んでいる。彼が寝食しているのは、まさか歌舞伎町の店ではあるまい。
そうなると誰か同僚や他の女の所に行っているだろう。郷美は下島とともにそこへ行っているか、もしくは追い払われて野宿などしているのどちらかなのだろう。下島が郷美をただ貢がせる金づると利用することを考えていれば、一緒に行動し風俗などで働かせるなどしている可能性はある。しかし、そうとすら考えていなければ、彼女は放逐されているに違いない。
(続く)
千代が静かにそう言った。
下島の自宅は美佳子が作った爆弾で吹き飛んでいる。彼が寝食しているのは、まさか歌舞伎町の店ではあるまい。
そうなると誰か同僚や他の女の所に行っているだろう。郷美は下島とともにそこへ行っているか、もしくは追い払われて野宿などしているのどちらかなのだろう。下島が郷美をただ貢がせる金づると利用することを考えていれば、一緒に行動し風俗などで働かせるなどしている可能性はある。しかし、そうとすら考えていなければ、彼女は放逐されているに違いない。
(続く)