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文字数 767文字
やよいちゃんの言うように、立て札は仏像の前にあった。
たくさんの仏像の前にあるそれは、いわくありげで奇妙な存在感があった。
何か重要なことが書かれてあるんじゃないかという気がした。
そこには梵字のような文字で何か書いてあった。
それを見て、私はハッとした。
――あのお守りにある字だ。
私は誰に聞くでもなく、独り言のように言った。
突然の笑い声に、私はびくりと反応した。
まどかさんだった。
それは、どことなく聞くものに不安を与える笑い方だった。
まどかさんだった。
それは、どことなく聞くものに不安を与える笑い方だった。
まどかさんは、そう言いながらも、口元は尚も笑っている。
まどかさんは、読むと私たちのためにならないと言っているけど、情報は一つでも多い方がいい。
まどかさんの言うように、立て札の向こうには扉がある。
その扉が出口に通じてるんだろうか?
その扉が出口に通じてるんだろうか?
え? ……今何て?
それに……
それに……
そう言って、まどかさんは自分のお守りを掲げた。