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文字数 260文字

「し、死んじゃうって、本当ですか?」
「な、なに言ってるのよ、やよいちゃん。そんなの冗談に決まってるじゃない」
「でも、変なことばかり、起こってるし、もしかしたら……」
「それは……そうだけど。まどかさんも、こんな時に悪い冗談はやめて下さいよ」
「私が冗談を言うような性格に見えるかしら?」
「それは、見えないですけど……」
「困ったことになったわね。ここから出るにはお守りが必要で、ここにあるお守りはたった一つだけ。どうしたらいいのかしら?」
 というまどかさんは、困っているというよりも、楽しんでいるようにさえ、私にはみえたのだ。
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登場人物紹介

【宮本素子(みやもともとこ)】16歳
責任感が強く、面倒見がいい少女

【月宮(つきみや)やよい】14歳
気が弱くて、守ってあげたくなるような女の子

【霧崎(きりさき)まどか】17歳
理知的な雰囲気の少女

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