プロローグ①

文字数 890文字

中学最後の冬休み、幼馴染みの俺達が、本格的に付き合い始めてまだ数ヵ月、俺の身に予想だにしない事が起きるなんて、この時は、知る由もなかった。 
「進(すすむ)!今日は、どこ行く?」
「喜代美(きよみ)の行きたいとこなら俺は、どこだって構わないさ」 
「じゃあ、今からディズニーランド行こう♪」
「え?今から?」
俺は、ここのところ、貧血気味で、調子悪いので習い事休みがちになっている、そんな人混みの多そうな所へ、正直、大丈夫なんだろうか?と思っていたせいで思わずこのように言ってしまったんだと思う。
「嫌なの?どこだって構わないって言ったんだから男らしく押し通して!お願い!」
いつも喜代美の可愛くおねだりする仕草に弱いのでついつい
「わかった!行くか!」
「わーい♪楽しみ♪クリスマスツリー見たかったんだ♪そういうとこ好きだよ」
と言う彼女は俺の左頬にキスをしてきた。 
それなのに俺のあそこは全然反応しない
きっとなんかの病気なんだろうか
それにしても頭が重い!今更やっぱりやめようと言えなくてとおとお最寄り駅の舞浜駅に着いた。 
「きゃー着いた♪ねえねえ、進♪先にファストパスで並ぼうよ♪」  
俺の右腕に彼女の左腕が絡むとグイグイ引っ張って俺の体調が悪いの気づいてないようでどんどんディズニーランドのチケット売り場へ向かおうと走り出す。
俺は、今度は腹がヒリヒリ痛み始める!
なんだよ?これ?しまいには冷や汗も出てくるし 
「喜代美?ちょっとたんま、もう少しゆっくり行こうぜ!」 
「やだ!すごい汗!進?大丈夫?」 
ようやく俺が不調なの気づいてくれたか、、、
「ごめん、喜代美。俺、限界だ!確かディズニーランドって医務室ってあったよな?」 
「進(泣)こんなに具合悪いなんて気づかなくってごめんなさい(泣)わたしって彼女として失格だね(泣)嫌いにならないでね。わかった!ゆっくり行って先ずは医務室で先生に診て貰おうね!」 
「俺こそ、ごめん。折角楽しみにしてたのにな!悪い!やっぱり救急車呼んでくれ」
俺は気が遠くなりそのまま気絶したようだ、喜代美の声が段々遠くなって行く
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