第38話 ジャック・オ・ランタン

文字数 141文字

 浮浪者がボロいカボチャのランタンをぶら下げて歩いていた。暇だったからすれ違い様そいつをひったくってやる。
 振り返った俺に男は濃い髭面を歪めて笑っていた。
 するとランタンが火を噴いた。瞬く間に俺の全身に炎が広がる。
「地獄の炎なんざ盗むからさ。小悪党め」
 男は黄色い歯を見せて笑った。
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