第2話 ヤブカの嘆き

文字数 140文字

「あいつらに殺されるなら一生草の汁だけ飲んでたい」
 友人はクマザサに突っ伏して嘆く。
「赤ちゃんのためでしょ」
「知らんし。どうせ顔も知れんもん」
 私は羽を手入れしつつ足を組み換える。
「人間の血って美容にいいらしいわよ」
 がばっと友人は起き上がり「マジ!?」と食いついた。
 ちょろい。
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