第45話 ツバキ

文字数 142文字

 売りに出す父方の祖父母宅にはツバキの老木がある。
 立派な枝振りの大木で子ども時代はお盆の帰省時に登って母親を心配させていた。
 高校の頃に両親が離婚し、祖父母宅で暮らすようになってからも、ひとりになりたいと太い枝まで登ってたそがれた。
 だからこそ、万感の思いで斧を持つ。
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