第35話 カラスウリ

文字数 144文字

 少女が一羽のカラスを拾った。
 電信柱の側で鳴いていたのが哀れだったのだ。
 親の許しを得て少女はカラスを大事に育てた。
 数年後の夏、カラスは死んだ。
 少女は嘆き庭に小さな墓を作った。
 その日の晩、少女はカラスが墓に降り立つ夢を見た。
 翌朝墓を見ると墓碑にはつたが絡み、白い花が咲いていた。
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