第20話:都会より伊豆の方が良い

文字数 1,703文字

 今年、アイフォンも発売された事だし、面白いかも知れないと話した。やってみて、生徒が集まらなければ、辞めれば良いだけだと語った。そして、輝一が、試しにやってみるかという話になって日曜の15時から1時間、2週間後から始める事にした。その後、輝一は、気が乗った時は土日の早朝、3人で釣りに出かける様になった。

 お陰で立山家の冷凍庫には、多く調理済みの魚が入り、魚の塩焼き、煮付けの日が増えた。多少眠いが、気分転換に釣りは、最高だねと輝一が喜んでいた。2007年4月15日・日曜の15時からスマートフォンの使い方教室を開き、基本的な動作を説明した。その後、持って来たスマホの具体的に困っている所や使い方について個々に質疑応答形式で説明していった。

 しかし、1時間では、4人に説明するのが、やっとでありニーズがありそうであった。1回の講習料が、1人1回千円か、月3千円、半年払い1.5万円の中から選べるようにした。初回の今日は定員最大40名に対して参加者20人で基本手金操作を説明するのが好評だったようだ。翌週の4月22日は参加者が30人に増えて同じ様に基本操作のを説明した。

 質疑応答は、先着順の受付、で処理していき要領が、良くなったせいか、6人の質問に答えられた。しかし、質問は、残り25問あり、時間がかかりそうだ。風呂から上がって来た輝一に、哲男が一度、土曜日の休日、沼津港から高速船ホワイトマリンで、戸田港か土肥港へ船の旅をしてみないかと誘った。輝一がいいね、行きたいねと言った。

 5月12日(土)空いてるから、行こうと答えた。それを聞いていた泉さんが、私も連れて行ってと言うので3人で出かける事にした。5月25日、朝10時、沼津港に行き、車を駐車場に置き、沼津から土肥温泉まで往復で4500円。所要時間は50分、10時20分発の土肥港行きの高速船に乗った。当日は晴れで良い天気、遠くには雪をかぶった富士山が見えた。

 船のすぐ脇に、白波が立ち、何とも気持ちの良い、潮風に頬をなでられて、とても気分が良い。少しして船内の座席に着くと、心地よい振動で、すぐ眠りについて、もうすぐ土肥港につきますとの案内で哲男は目を覚ました、すると両親がいない、どうも、ずっとデッキで、海の景色を眺めていたようだ。10時50分に土肥港についた。

 その後、昼食を予約していた富士屋ホテルの送迎バスが来ており送ってもらった。その後、昼食に、新鮮な刺身と魚料理をいただいて、温泉につかり14時にホテルを出て、土肥港から沼津港に15時過ぎに到着。車で16時前に伊豆長岡の自宅に戻った。輝一が、西伊豆いいなー、こんな良い所に引っ越して羨ましいと言った。できたら長く住んでいたい気がすると笑った。

 この話を聞いて母の泉さんが、輝一、ここらで、綺麗な子を探してお嫁さんにもらえばと言い出した。それができれば良いねと輝一も、まんざらでもない様子で語るのを聞いていて思わず哲男が笑い出し、相手にも選ぶ権利があるんだから、第一もてるための努力しないとなーと、大笑いした。翌日の日曜日も15時から隣のコミニティセンターでスマホの勉強会を開いた。

 そこで基礎的な使い方を説明しようと思った時、最前列の佐藤薫子さんが、アイフォンが、今年2007年6月に米国で発売されるようなんですが、どうなんでしょうかと突然質問したのに驚かされた。その質問を聞いて、講師の立山輝一が、その情報は聞いていますが、通信方式が、日本と米国では異なり日本では現状では使えませんねと言った。

 逆に、佐藤薫子さんに、なぜ、そんな質問をするのですかと聞き返すと彼女が私の父が元祖マック・オタクで、小さい時からマッキントッシュを使っていた。現在もアイ・マックを使っていますので、できるだけ早くアイフォンを使いたいと思っているからですと答えると驚いた。

 すごいですねと驚いた。これは、想像ですが、2、3年のうちに日本でも使える様になると話した。アイフォンが、きっと日本でも発売されると思いますので、それまでの辛抱ですねと、言った。その答えを聞いて、ありがとうございますと言って席に座った。
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