第5話 大学の学園祭に飛び入りで参加

文字数 5,330文字

 新曲のプロモーションがだいたい終わったころに大学の学園祭に飛び入りで参加することになったとマネージャーから伝えられた。
それもあの有名な早稲田大学の学園祭だ。
事前に公表すると、ファンが大勢集まってしまうので学園祭に出るのは秘密にしておくとの話だった。
当日はマイクロバスで早稲田大学に行くと、控室に案内された。
控室と言っても普通の教室の窓を暗幕で塞いだだけの部屋だ。
衣装に着替えたあとは、準備体操をして出番を待った。
出演の予定時間近くになって、私たちはステージの横に移動した。
ステージでは応援部のチアリーディングのチームが演技を披露してる最中で真っ赤な衣装を着た女の子達がダンスをしていた。
しばらくして応援部の出し物が終わったらしくて「いよいよお待ちかねラブエンジェルズとのアナウンスの声が聞こえてきた。
私達が一斉にステージに駆け上がると、一斉に拍手が鳴り響いたが観衆がざわついているのが分かった。
私達の事をラブエンジェルズの物真似グループかなにかだと思っているらしい。
学園祭ではアイドルの物真似グループはよく登場するけど、本物が出るなんてことはまず滅多にない。
彩香ちゃんが手に持ったマイクで「こんにちは、ラブエンジェルズです」と大声をだすと、私達が本物のラブエンジェルズだと判ったらしい。
場内に男の子が「彩香ちゃんーーー」叫ぶと悲鳴のような声が聞こえてきた。
それを合図にでもしたように場内にはさっきとは違って割れんばかりの拍手が溢れた。

ーー 以下 AIのべりすとが自動生成した文章 ーー

そして私たちの順番が来た。
私はギターを抱えながら、客席に向かって笑顔を振りまきながら、ゆっくりと歩いていった。
ギターソロを弾き始めると同時に私の緊張が最高潮に達した。
今までこんなに大勢の前で演奏した経験は無いからだ。
演奏の途中でミスをしそうになり冷や汗が出た。それでも何とか最後まで弾くことができた。
最後の曲が終わると盛大な歓声と共に割れんばかりの拍手が起こった。
「アンコール!アンコール!」という叫び声まで聞こえてくる。
私達はもう一度舞台に戻るとまた元気よく歌ったり踊ったりして観客を盛り上げた。
「アンコールありがとうございました。それでは最後にもう一曲だけ聴いてください。私たちの新しい歌なのですが『恋の魔法』って言うんです。どうぞ聞いて下さい」
私たちはいったん退場すると、急いで衣装を脱いで普段着に戻った。
控え室でメイクを落としていると、マネージャーさんから今日の演奏の感想や反省点などを聞かれた。
「いやぁ~楽しかったね。みんな凄かったよ。あんなに盛り上がっちゃうとは思わなかったもん。ところで、ちょっと聞きたいんだけど、君たちは本当にラブエンジェルズじゃないんだよね?」
「当たり前じゃん。そんなわけ無いよ。今日だって変装してきたんだし」
「じゃあ、あれは何だったんでしょうか?ラブエンジェルズは早稲田の学園祭に出るっていう情報が流れていて、しかもそれがこの学校の生徒だと言うことも分かっていたようなんですよ。それで実際に現れたのが君たちだったのでビックリしちゃいました」
「だから言ったじゃん。私達、本物なんだってば。信じてもらえなかったみたいだけど・・・」
「まさか本当だなんて思ってもみませんでしたよ。それじゃあ、学園祭の最終日にあるミスコンに出場するんですか?」
「それは無理だよ。もうエントリー済ませちゃったんだもん。出場は出来ないよ。それにしても、どうして偽物のラブエンジェルズが早稲田の学園祭にいるって分かったんだろうね。不思議だな」
「ホントですよね。誰かが情報を流したんでしょうけど、誰がなんのためにやったのか分からないですね」
「まあ、いいじゃん。無事に終わったんだしさ。これで良かったんだよきっと」
こうして学園祭は終了した。
学園祭が終わったらすぐに夏休みだ。
私と裕美ちゃんと亜紀ちゃんの三人は、学園祭で手に入れたチケットを使って東京ディズニーシーに行くことになった。
私は初めての東京ディズニーランドに行くことがとても楽しみだった。
飛行機に乗って羽田空港に着くと、空港の中にいる人たちが全員私達の方を見ているような気がするくらい注目を浴びていた。
私達の乗っているリムジンバスの周りの人たちは皆、私達の事を知っているようで、一緒に写真を撮ってくれとかサインしてくれなんて言われて、私は照れくさくて仕方が無かった。
私達が宿泊しているホテルに荷物を置くと、そのままランドに行くことにした。
私達はランドの正門の所でバスを降りると、まずはキャラクターグリーティングの列に並んだ。
私達が並んでいる所にもミッキーやミニーがやって来たけれど、私達の事を知っていたらしくて握手をしたり写真に写ったりしてくれた。
私達がキャラクターの方に行くと、ミッキーが私達に手を振っていた。
私達が手を振ると、今度はミッキーマウスが私達の方に手を振り返してくれる。
私達は笑顔でミッキーマウスに向かって大きく手を振った。
その後、私達がミニーの家の前で待っていると、ドナルドダックが私達の所にやって来て私達の肩をポンポンと叩いた。
「やあ、こんにちは。楽しんでるかい?」
「うん。とっても楽しいよ。あなたはどう?ちゃんと働いているの?」「僕は大丈夫さ。今は忙しい時期じゃないからね」
「ねえ、私たちと一緒に回らない?私達、今、ショーを見ながらご飯を食べようと思って席を探しているところなの」
「いや、悪いけど遠慮しておくよ。仕事がまだ残っているからね」
「そっか、残念。じゃあ、またね」
「ああ、また」
私達が話をしている間も周りには沢山の人がいて、みんなミッキーを見ていた。
ミッキーはファンサービスが上手だ。
私達の周りでも何人かのファンがミッキーに話しかけたりしていた。私達はミッキーと話ができる機会はほとんど無いのだ。
私達の周りに人が集まってきた時に、ふと横を見ると、そこにいたはずのミッキーの姿が無くなっていた。
辺りを見渡してもどこにもいない。
「あれっ?さっきまでここにいたよね。どこに行ったんだろ」「私達の方を見てたと思ったんだけどなぁ。気のせいかな?」
「やっぱり変だね。ちょっと見てこよっと」
「あっ、待って」
私がミッキーを捜しに行こうとすると、他の二人が私の腕を掴んだ。
「どうしたの?」
「あのね、ここだけの話だけど・・・」
二人は声を合わせて言った。
「絶対に行っちゃ駄目だよ」
「えーーー。だって、ミッキーがいないんだよ。一人で行ったら可哀想でしょ」
「いいの!絶対に行ってはいけないの!」
「そんなぁ・・・」
「お願いだから、私達の言うことを聞いて」
「分かったわよ。じゃあ、とりあえずここで待ちましょう」
「そうしよう」
それからしばらくすると、ミッキーが戻ってきた。
「ごめん。待たせちゃったね」
「ううん。全然平気だよ。ところで、ミッキー、何かあったの?」
「あ、そうなんだ。実は、君たちが僕のことを捜して歩いているのが見えたものだから、隠れていたんだ。それで、君たちの様子を見ていて思ったんだけど、君たちはこのディズニーランドの本当の楽しみ方をしていないようだね」
「どういうこと?」
「つまり、僕なんかよりももっと素敵なキャラクターが目の前にいるじゃないかってことだよ」
「そんなの当たり前じゃん。だって、私たちはミッキーに会いに来たんだもん」
「だから、ミッキーに会うだけなら、その辺にいくらでもいるだろう?僕は君たちみたいに若くないから、こんな場所に来るのは珍しいんだよ。今日は特別な日なんだ。それにね、君たちは知らないかもしれないけど、このランドではいろんなキャラクターと写真を撮ることができるんだよ。しかも無料でね」「それじゃあ、私達のチケットは無駄だったの?」
「そういうことになるね」
「嘘ぉ。私達、何も聞いてなかったよ」
「そりゃそうだよ。チケットを買うときにしか言わないもの。それはそうと、せっかく来たんだし、写真を撮りながら回りたいと思うんだけど、一緒に回ってくれるかい?もちろん、嫌だと言うのなら無理強いはできないけどさ」
「私達は全然構わないよ。むしろ、ミッキーの方こそ大丈夫なの?」
「ああ、僕は問題無いよ。それと、ミッキーじゃなくてミッキーさんって呼んでほしいな。一応、ここはディズニーの世界なんだからね」
私達はミッキーと一緒に写真を撮ることにした。
ミッキーは私達のカメラに向かってポーズを取ったり、ウインクしたりしてくれた。
私達がミッキーとの写真を撮っていると、周りにいた人達が私達の方に集まってきた。
私達がミッキーに話しかけようとすると、ミッキーは私達の耳元で囁いた。
「さっきの約束を忘れないでね。決して他のキャラクターと話してはいけないよ。もし話したら、大変なことになるからね」
「どうなるの?」
「分からない。でも、僕は恐ろしい目にあったことがあるからね。とにかく、約束を守ってくれよ」
「分かったよ。じゃあ、私達は行くね」
「ああ、また後で」
私達はミッキーから離れると、すぐに二人で話し合った。「ねえ、さっきのミッキーの話、どう思う?」
「本当に変な話だよね」
「うん。でも、もしかしたら本当かもしれないよ」
「えっ?どうして?」
「私、前にテレビで見たんだけど、アメリカのディズニーランドにある『オバケの家』っていうアトラクションがあって、そこのゴーストはミッキーの友達なのね。ミッキーが仕事から帰ってくるのをずっと待っているらしいよ。だから、ミッキーが一人でいるところにあの手この手で話しかけてくるの。でも、ミッキーは絶対に返事をしちゃいけない。もしも、返事をしてしまったら、ミッキーの身の周りで恐ろしい事件が起こるの。実際、過去に何人もの人があの家に入ったまま、出てこなかったんだって」
「へえー。そんなことがあったのね。知らなかったわ」
「それでね、あの話をミッキーにすると、ミッキーは私たちにも同じことを言い出したの。もしかしたら、ミッキーも誰かに追われているのかもね」
「そうかも。でも、ミッキーの言っていることはちょっと変じゃない?私達、ミッキーに会ったのは今日が初めてなのに、何でミッキーのことを知っているのかな?」
「確かに変だよね。まあいいや。とりあえず、今はミッキーに言われたとおりにしよう」
「うん」
私はミニーと話をしながらパーク内を見て回った。
私達がミッキーの所に戻る頃にはだいぶ時間が経っていた。
私達はミッキーの所に戻ってくると、ミッキーに声をかけた。
「お待たせしました」「おっ、もういいのかい?じゃあ、行こうか」
「はい」
「あの・・・、ミッキー」
「ん?」
「私達、ミッキーに会いに来たんです」
「そうだったね。すっかり忘れていたよ」
「ミッキー、ミッキー、ミッキー」「なんだい?」
「ミッキーって、本当にミッキーですか?」
「うん、もちろんミッキーだよ」
「ミッキーはいくつ?」
「38歳だよ。それがどうかしたの?」
「いえ、別に何でもありません」
「そう。じゃあ、行こっか」
「はい」
私達はミッキーと一緒に写真を撮ったり、記念撮影をしたりして、この日のデートを終えた。
そして、帰りの電車の中で、今日のミッキーのことを思い返していた。
「まさか、ミッキーが追われていたなんて」
「でも、ミッキーは無事で良かったね」
「うーん。本当にミッキーなんだろうか?」
「でも、あれだけファンサービスができる人だから、何か事情があるんじゃない?」
「そうなのかもしれないね」
「でも、ミッキーっていつもあんな感じだよねぇ」
「そうだね。ミッキーは私達の知っているミッキーだね」
私達はミッキーと別れた後も、しばらくミッキーの話をしていた。
ミッキーと別れてから数日後、私達はミッキーと会うために東京ディズニーシーを訪れた。
私達はミッキーに会うと、早速、ミッキーから聞いた話をしてみた。
「ミッキー、ミッキー、ミッキー、ミッキー」
「どうしたの、二人とも?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
「ミッキーって、ミッキーなの?」
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