第8話 フランスで行われるジャパンエキスポへに参加

文字数 4,912文字

 新曲の録音が終わったころにフランスで行われるジャパンエキスポへに参加すると決まったとマネージャーが教えてくれた。
ジャパンエキスポってなんなのか全然しらないけど、日本の文化を紹介する展示会らしい。
日本からのアイドルが参加するライブも行われて私達ラブエンジェルズも出ることになったとの話。
フランスにはまだ行ったことがないので私も他のメンバーも大喜びだった。
ジャパンエキスポに出発する前に、クールジャパン担当大臣の稲岡先生を表敬訪問することになった。
ジャパンエキスポは日本の政府も後援していて、クールジャパン担当大臣が責任者らしい。
テレビのジャパンエキスポ特集の番組でも放送されることになっていて、相手が大臣と聞いてかなり緊張した。
収録は私たちが大臣室に入るところから始まって、なんどか取り直しをしたあと次に稲岡先生と対談する場面を収録した。
大臣はかなり年上で、私のお爺ちゃんくらいの年で背広をしてネクタイをしていた。
なんだかネクタイの柄が変だと思ってよく見ると、アニメの絵が描いてある。
さすがにクールジャパン担当大臣だと思って、感心してしまった。

ーー 以下 AIのべりすとが自動生成した文章 ーー

インタビューを終えてから稲岡先生の部屋を出るときに、稲岡先生は私たちに向かって言った。
「君たちの歌は日本という国を代表するものとして世界に発信されるんだぞ。だからもっと胸を張って堂々としていろよ!」
その言葉を聞いて、私はちょっと嬉しかった。
私たちは、日本を代表して世界にアピールするためにがんばっているのだと思ったらすごくやる気が出てきたからだ。
そしていよいよジャパンエキスポへと向かう日になった。
空港まで見送りに来てくれたファンのみんなと一緒にバスに乗って会場へと向かった。
飛行機の中では緊張しすぎてあまり眠れなかった。
到着したころはまだ朝の早い時間だったので、そのままホテルへと直行して休むことにした。
ホテルにはあらかじめ荷物を送っていたのですぐにチェックインできた。
部屋に入ってベッドの上に座ると急に眠気が襲ってきた。
まだ寝るわけにもいかないので、テレビをつけるとちょうどジャパンエキスポの会場の中継をやっていた。
アナウンサーの説明によると、今年のジャパンエキスポでは日本の伝統芸能や漫画・アニメなどのポップカルチャーなどが紹介されているらしい。
他にもいろいろ催し物があって、ものすごい人出になっているとのこと。
こんなにたくさんの人が見に来るなんて想像していなかったので、なんだか不安になってしまった。
とりあえずリハーサルの時間までは自由行動なので、ホテルの近くを散歩することにした。
歩いてみると意外に近くに大きな公園があった。
大きな木の下にベンチがあるのでそこに腰かけて休憩していると、後ろの方から声をかけられた。
振り向くとそこには笑顔で手を振っている男の子がいた。
誰だろう? そう思って見ているうちにどんどん近づいてくる。
その顔を見てびっくりしてしまった。
なんとそれは憧れていたアイドルグループのリーダーである裕樹くんだった! まさかこんなところで会えるとは思っていなかったのでとてもうれしかった。
彼はニコニコしながら私の隣に座って話しかけてきた。
「元気にしてた?」突然のことで何を話したらいいのか分からなくて黙っていた。
すると彼は少し困ったような顔をしてからまた話し出した。
「ごめんね。いきなり呼び止めて。実はどうしても話したいことがあって…………」
なにか大事な話があろうことは分かったけれど、どうしたらよいのか分からずただうなずくしかなかった。
彼は一呼吸おいてから真剣な表情になって切り出した。
「今日は僕たちラブエンジェルズのデビューコンサートをするんだけど来てくれるよね?」
もちろん行くつもりだったけど、返事をしかねている私を見た彼はさらに続けた。
「もしも都合が悪いなら無理にとは言わないけど、できれば来てくれないかなぁ。君が来てくれればきっと盛り上がると思うんだ」
そこまで言われたら断れるはずがない。
「行きます。絶対に行きます」
私が答えると、彼は満面の笑みを浮かべて言った。「ありがとう。それじゃあさっそく開演前の舞台裏へ案内するよ。こっちこっち!」
私は彼の言うとおりに立ち上がった。
それから二人で歩きながらいろいろな話をした。
彼は私よりも1つ年上なのだそうだ。
メンバーの中では最年長でリーダーも務めているらしい。そんな彼がどうしてアイドルになろうと思ったのか聞いたことがあった。
それは小学5年生の時のことだった。
学校の授業で作った映画の上映会が行われたのだが、その中に当時人気のあったアイドルグループのPVが入っていた。
みんなで一緒に歌を歌いたいと思っていてもなかなか言い出せない女の子を主人公にした映画だった。
上映が終わるとクラスメートたちが感想を言い合ったり質問をしたりし始めた。
その時に女子のグループの中でひとりだけ手を上げなかった子がいたらしい。
その子は恥ずかしくて手を上げられずにいたのだと言う。
でもそこで勇気を出して手を上げることができたのは主人公の女の子だった。
みんなから拍手喝采を受けて照れくさそうな笑顔を見せていた。
そしてそのときから彼女はアイドルに憧れるようになったという。
「僕はあの時の彼女みたいになりたいって思ったんだよ。だからアイドルになることにしたんだ。でも君はもうひとつ理由があるんじゃないかい?」
彼にそう言われてドキッとした。
「えっと、なんで分かるのですか?」
「だって君はとてもかわいいし、性格もすごくいいからさ」
私は一瞬何を言われたのか理解できなかった。
「わ、わたしがかわいい!? それに、性格もいいですって? そ、そんなわけありません。わたしはかわいくないし、性格もよくなんか…………」
「まあまあ、そう否定しないでよ。君は自分の魅力に気づいていないだけだよ。君みたいな子が僕のファンだなんて信じられないよ。ねえ、本当に僕のファンなの?」
私は混乱して頭が真っ白になっていた。
「ほら、ちゃんと聞いてる? 君の気持ちを教えて欲しいんだ」
そして彼は私の目をじっと見つめた。
その時の彼の瞳は、まるで吸い込まれてしまいそうなほど綺麗で、見つめられているだけで胸の鼓動が激しくなった。
「あ、あの…………」
言葉が出なくなってしまった私を見て、彼は優しく微笑んでくれた。
「うん。ゆっくりでいいから、自分の正直な気持ちを聞かせて。僕に教えて」
私はゆっくりと深呼吸をして口を開いた。
「はい。わたしはあなたのことが大好きです。ずっと前からあなたの大ファンでした。…………初めて会った時から好きです」
最後の方は声が小さくなって聞こえなかったかもしれないけれど、彼は私の言葉をしっかりと受け止めてくれたようだった。
そして私に向かって言った。
「僕も同じだよ。君のことを愛している。この先も永遠にね」
私たちは見つめ合い、そのまま自然と抱き合っていた。
生まれて初めてのキスは、ほんのりと甘い味がした。
彼は私の髪の毛を撫でながら言った。
「君と会えただけでも奇跡なのに、こんな素敵な場所で告白までしてくれるなんて夢みたいだよ。今日ここに来てくれてありがとう。絶対に成功させてみせるから待っていてくれる?」
私は笑顔でうなずいた。
それから彼はステージへと向かっていった。
その背中は大きく見えた。
彼がどんなパフォーマンスをするのか興味津々だったけど、まだリハーサル中だったらしく見ることはできなかった。
「じゃあ行こうか」
彼は私に手を伸ばした。
「はい」
今度は迷わずにその手を取った。
これから二人にとって忘れられない思い出を作っていこう。
そう心に誓った。
コンサート会場に着くとものすごい熱気に包まれていた。
私が知っている人たちもいる。
裕樹くんのグループの他にもたくさん出演していて、とても盛り上がっている。
「うわー、凄いなぁ。こんなにたくさんの人が集まっているとは思わなかった。みんな楽しそうだね」
「そうですね。みんな笑顔が素敵」
「あれ、君が言ってたとおりだね。やっぱり来てよかった。君に会えて本当に良かった。ありがとう」
「いえ、こちらこそありがとうございます。こうしてお会いできてうれしかったです」
「じゃあ、開演前の舞台裏へ案内するよ」
彼はそう言うと、私に背を向けた。
その瞬間、私はハッとした。
彼の背中に天使のような白い羽が見えたのである。
私は彼の後ろ姿を見つめながら思った。
もしかしたら彼は本物の天使で、今から天国に行っちゃうのかな? でも私はまだ行きたくない。もっと一緒にいたい。そう思うとなんだか涙が出てきた。
「どうしたの?」
私が泣いていることに気付いた彼が振り向いた。
「なんでもないです。ただ目にゴミが入っただけなので…………」
「そっか。それならいいんだけど。ところでさっき何か言いかけたよね。なんで泣いたりしていたの? それに、どうしてそんな目で僕のことを見るの? 僕は君に嫌われるようなことをしちゃったの?」
彼は不安そうな表情を浮かべている。
「ち、違うんです! これは嬉しくて…………」「嬉しい?」
「はい。だって、このままだとわたしたち離ればなれになってしまうと思って…………。だから最後に会えて本当にうれしくて…………」
私は再び溢れてくる涙をぬぐいながら言った。
「あ、そういうことだったんだね。ごめん。勘違いさせてしまったみたいだね。でも心配しなくても大丈夫だよ。僕は死んじゃったりしないからさ。ずっと君と一緒にいられるから」
「本当ですか? わたしのこと嫌いにならないでくれますか?」
「なるわけないじゃん。君は僕のたったひとりの大切な彼女なんだから」
「えっ?わたしの…………」
「うん」
「あ…………」
「ほら、早く行こう。もうすぐ本番が始まるよ」
「はいっ!」
私は彼の手をギュッと握り締めた。
「おめでとう」
「ありがとう」
「いやー、今日は大成功だったなぁ。最高のステージだったぜ」
「本当に最高だったわね。今までで一番盛り上がったんじゃないかしら」
「うん、うん、すげぇ盛り上がり方だったよな」
「あんなに大きな声援をもらったんだもの。私も思わず興奮して歌が止まらなくなっちゃったもの」
「ああ、俺なんか途中から意識飛んでたもんな」
「まあ、あなたはいつも失神寸前なのを知っているから驚かないけど」
「いやー、それほどでも」
「ほめてないわ」「あっ、そうだった」
「で、これから打ち上げパーティーだけど、あなたたちも来るでしょ?」
「もちろん行くぜ。こんなに頑張ったんだし、せっかく誘ってくれたんだしさ」
「私も行くわ」
「私も」
「よし、じゃあ決まりだな。場所はどうする? やっぱり渋谷の…………」
「ちょっと待って。今、あなたの携帯にメールが来たんだけど、この近くでお店を予約したみたいなの。そこに直接集合したらどうかな?」
「おお、ナイス、裕紀。流石だね。じゃあそっちにしようか」
「そうね」
「じゃあ、また後で」
「おう。楽しみにしてるぜ」
「私たちも」
そう言うと私たちはその場を離れた。
「うわぁ。綺麗なお店だね。こんなところによく予約できたね」
「そうだね。ここの料理はすごくおいしいらしいから期待できるよ」
「へえ、そうなんだ。じゃあ、乾杯の前にみんなに報告があるんだ。実は僕たち付き合うことになったんだよ。それで、これから一緒に住むことにしたの。だから、お祝いしてくれないかなって思ってさ。でも、いきなりこういうこと言って迷惑かな?」
彼は照れくさそうにそう言った。
「そんなことないよ。おめでとう。本当におめでとう。私、うれしくて涙が出ちゃったよ。本当によかったね。おめでとう」
「ありがとう。君にそう言ってもらえると本当に嬉しいよ。じゃあ、お祝いにシャンパンでも開けようか」
「そうだね」
「じゃあ、みんなグラスを持って」
「はい、裕樹くん」
「みんな、今日は本当にありがとう。そして、これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ」
「がんばろうね」
「じゃあ、せーの、おめでとう!」
「かんぱーい!」
こうして二人の門出を祝して盛大なパーティーが始まった。
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