第9話
文字数 1,258文字
どうしてこうなった……。
終業式前日の昼休みの今現在、光込みで男子複数人に取り囲まれている。
なぜ取り囲まれているのかと言うと、数時間前に遡る。
数時間前の朝、八時前の天宮家にて制服姿の日向さんも一緒に朝ご飯を食べる。
……なぜ?
かくかくしかじか理由があるとのことで同い年の奈緒の部屋でって話になってたけど、僕が原因でギクシャクしているため、莉緒の部屋に厄介になったらしい。
「そういえばなんですけど、なんで陽太くんは天宮の家にいるのですか?」
「あたしと将来を約束した仲だからお試しでうちに来てるの」
「……奈緒。本当のような嘘を言わないで」
「そうよ! お姉ちゃんじゃなくてあたしとなんだから」
「あらあら……」
なんでこの姉妹は平然と本当のことような嘘を付くんだ……。
見た感じ、日向さんは純粋っぽそうだから日向さんにより近しい人が言う本当のような嘘の話は信じちゃいそうだからやめてほしい……。
嘘は嘘なんだけど、近いうちに誰 と と は 言 わ な い け ど そ う な り そ う な 予 感 す る 。
「なに? よーたはあたしか莉緒と将来を約束したくないって言うの?」
「そういうことじゃないよ……奈緒や莉緒と将来を誓うのが僕でいいのかなって」
少しずつ点と点が繋がって来てるけど、まだ大切なとこが繋がってない。
「僕のことはわかってもらったけど、奏さんはなんで?」
「今日から学校なんだけど、引っ越しが夏休み入ってからって話になったから今日だけお世話になるって話に」
……別に誰々が来るって詳しく言わなくてもいいんだよ。
でも、仮にも住んでるんだから来るって言うのは言って欲しかった気もする。
「誰か来るとかは言わないでもいいんだけど、一言何か言って欲しかった」
「「……」」
「沈黙は忘れてたって事でいいんだね」
沈黙は是なりと言う事なんだろう。
義母さんと奏さんはただただ笑ってて、肝心の奈緒と莉緒は俯いてる。
「二人はほっとくとして行こっか奏さん。初日だから早めに行かないといけないし」
「奈緒と莉緒ちゃんはいいの?」
「いいよ。言うこともないらしいし……ね?」
「ま、まって……!」
奈緒は待ってと言い、莉緒は俯きながらも掴んで来て行こうにも行けない。
「何か言うことは?」
「ごめん……なさい」
「ごめんなさい」
「……はぁ」
深くも浅くもない溜息をついた後、目で伝わるだろうかと不安しかなかったが、日向さんの方を見て必死に目で訴えた事により、学校の用意を持ってリビングを出て行った。
ごめん日向さん……。
「二人とも今度は事前に言ってね。なにかあるなら」
「「はぁ〜い」」
「ほら、日向さん待ってるし、行くよ」
こんなので大丈夫だろうかと思うのは言わないでおこう。
終業式前日の昼休みの今現在、光込みで男子複数人に取り囲まれている。
なぜ取り囲まれているのかと言うと、数時間前に遡る。
数時間前の朝、八時前の天宮家にて制服姿の日向さんも一緒に朝ご飯を食べる。
……なぜ?
かくかくしかじか理由があるとのことで同い年の奈緒の部屋でって話になってたけど、僕が原因でギクシャクしているため、莉緒の部屋に厄介になったらしい。
「そういえばなんですけど、なんで陽太くんは天宮の家にいるのですか?」
「あたしと将来を約束した仲だからお試しでうちに来てるの」
「……奈緒。本当のような嘘を言わないで」
「そうよ! お姉ちゃんじゃなくてあたしとなんだから」
「あらあら……」
なんでこの姉妹は平然と本当のことような嘘を付くんだ……。
見た感じ、日向さんは純粋っぽそうだから日向さんにより近しい人が言う本当のような嘘の話は信じちゃいそうだからやめてほしい……。
嘘は嘘なんだけど、近いうちに
「なに? よーたはあたしか莉緒と将来を約束したくないって言うの?」
「そういうことじゃないよ……奈緒や莉緒と将来を誓うのが僕でいいのかなって」
少しずつ点と点が繋がって来てるけど、まだ大切なとこが繋がってない。
「僕のことはわかってもらったけど、奏さんはなんで?」
「今日から学校なんだけど、引っ越しが夏休み入ってからって話になったから今日だけお世話になるって話に」
……別に誰々が来るって詳しく言わなくてもいいんだよ。
でも、仮にも住んでるんだから来るって言うのは言って欲しかった気もする。
「誰か来るとかは言わないでもいいんだけど、一言何か言って欲しかった」
「「……」」
「沈黙は忘れてたって事でいいんだね」
沈黙は是なりと言う事なんだろう。
義母さんと奏さんはただただ笑ってて、肝心の奈緒と莉緒は俯いてる。
「二人はほっとくとして行こっか奏さん。初日だから早めに行かないといけないし」
「奈緒と莉緒ちゃんはいいの?」
「いいよ。言うこともないらしいし……ね?」
「ま、まって……!」
奈緒は待ってと言い、莉緒は俯きながらも掴んで来て行こうにも行けない。
「何か言うことは?」
「ごめん……なさい」
「ごめんなさい」
「……はぁ」
深くも浅くもない溜息をついた後、目で伝わるだろうかと不安しかなかったが、日向さんの方を見て必死に目で訴えた事により、学校の用意を持ってリビングを出て行った。
ごめん日向さん……。
「二人とも今度は事前に言ってね。なにかあるなら」
「「はぁ〜い」」
「ほら、日向さん待ってるし、行くよ」
こんなので大丈夫だろうかと思うのは言わないでおこう。