01 ネコミミ少女を拾いました
文字数 2,197文字
ぷにぷにしててやわらかくてやわらかな女の子のくちびるから、自身の口を静かに離す。唾液 で出来た濡れて光る糸だけが、互いの口を結んでいた。
頭がくらくらする。キスがこんなにも気持ちがいいものだったなんて……。
勃起が収まらない。このまま自身で扱いて射精してしまいたい程だが、なけなしの理性をフル動員して思いとどまる。
こんなチャンスが訪れる事なんて、金輪際無いだろうな……。
名前も知らないネコミミ少女からはなんの反応も無い。僕のベッドに横たえたまま眠っているのと同じように目を閉じ、静かに呼吸を繰り返しているだけだ。
ちからの入っていない柔らかな手を、指を絡ませながら勝手に握る。ちいさなくちびるのそれだけでなく、指の一本一本の柔らかさにすら驚かされる。太ももやお尻なんかも柔らかいんだろう。もちろん、この控えめな胸のふくらみも。
次に少女の体に跨り、無遠慮にもその首筋に顔をうずめて少女の体臭を鼻腔いっぱいに吸い込む。ほんのりとした汗と獣臭を含んだそれがまた、雄の情欲を一層刺激してくる。
キスの快楽をまた味わいたくて、再び彼女のくちびるに口を付ける。やっぱりやわらかくって気持ちいい……!呼吸も忘れ、夢中で彼女のくちびるを貪り続ける。
くちびるを貪る行為はエスカレートしてゆき、ついに少女の口の中に舌を入れる。
くちびるの表層だけでは得られなかった膨大な量の情報が流れ込んでくる。
少女の口内を潤している唾液の味やカタチの凹凸、そして小さく幼い舌の弾力を楽しみながら互いの唾液を交換して喉を潤す。
同時に、眠る少女の胸元を飾るリボンをほどく。次いで、ブラウスのボタンをひとつずつ外してゆくと、解放された胸元から、少女のあまい体臭が立ち上るのを感じた。
この狭い地下室に響き渡る、ちゅぱちゅぱという下品な水音や時折漏れる少女の呼吸音、女の子の口内を、本人の合意なく舌で犯しているという変態的な行為等々が僕の中の獣欲を膨れ上がらせ、最後に残った理性の糸が、プツリと切れる音を聞いた。
もう誰も、僕を止められない……。
────────────────────────────────────
「それじゃあね、ばあちゃん」
魔女然とした曾祖母が営む薬草店から外へ出て空を見上げる。空はいつも通り、零れた溜め息よりも濃い白色の霧で覆われていた。
【スモックの街】……霧すさぶこの巨大な街の人口は、2万とも3万とも言われている。
住民の多くはヒトやエルフ等の人間種で占められているが、道を歩けば獣人種や精霊などの超越種もパラパラと視界に入ってくる程度には人種のごった煮になっている。
そうなると自然、様々な出来事や衝突が起こるものだ。
ここは決して治安の良い街ではない。よその街と同様、殺人事件の話が耳に入らない月はないし、詐欺や窃盗、誘拐や暴行なども起きる街だ。
そういえば半年ほど前から、夜な夜な窃盗を繰り返す泥棒猫の噂が定期的に耳に入ってくる。まだ捕まっていないのか。それとも別の泥棒の話なのか。
泥棒猫か……。単なる比喩なのかもしれないけれど、コソ泥の正体はやっぱり猫獣人の女の子なのだろうか。
猫獣人!獣人!ケモノミミ!それは女の子の可愛らしさを何倍にも引き上げてくれる神が作り出した奇跡の装飾物!
人間種がその効果にあやかろうとして作った偽ケモノミミのなんとみすぼらしい事か。……まぁ、偽物であろうと、装着すればそれなりに魅力が上昇する事は否定しない。本物には遠く及ばないが。
件の泥棒猫は、物語にでてくる怪盗少女のようなリボンとフリルでひらひらの魔法のドレスを身にまとい、その身のこなしで警察隊を手玉をとっているのだろうか。
年齢は、少女と呼ばれる事が相応しいくらいの10~12歳。髪の色は明るめで、長さはちょっと短めなミディアムくらいがいいだろうか。
身長は低め・おっぱいのふくらみは歳相応に。肉付きはガリガリでなく、それなりにある方が健康的で好みだ。掴めば指がしっとり沈み込む程度には欲しい。
打てば響く聖鈴のように、指を這わされた先から嬌声を漏らす肉体の感度。もっときもちよくして欲しそうに仔猫のような大きな瞳をうるわせておねだりしてくる愛らしさ。
それでいてしっかりと「メス」の本能は全開させ、「あかちゃんのおねだり」ができるくらいのえっちさが……。
───ッ
欲望含有率240%の妄想は、冷たい夜風によって引っ込められてしまった。
少しでも体温を奪われないようにコートの襟を立てる。これから本格的な冬が訪れるのかという思いが、疲れて重くなった足の進みを更に重くする。
はぁ、と、白く靄けたため息を漏らしながら家路を急ぐ。
昼とは打って変わって雪の心配をするほど寒さが深くなったきたころ、ようやく我が家に到着した。
解錠し、ドアを開けると違和感に気付く。
室内から外気と変わらない冷たい風が吹いてきたからだ。
『あれ? ひょっとして窓を開けっぱなしにしてたのかな』
それとも───
『泥棒?』
スッと血の気が引く想像が頭の中に浮かんだのと同じくして、薄暗い部屋の奥で寝っ転がっている「モノ」の存在に気付く。あれは……。
『女の子だ……。しかも、猫獣人の』
頭がくらくらする。キスがこんなにも気持ちがいいものだったなんて……。
勃起が収まらない。このまま自身で扱いて射精してしまいたい程だが、なけなしの理性をフル動員して思いとどまる。
こんなチャンスが訪れる事なんて、金輪際無いだろうな……。
名前も知らないネコミミ少女からはなんの反応も無い。僕のベッドに横たえたまま眠っているのと同じように目を閉じ、静かに呼吸を繰り返しているだけだ。
ちからの入っていない柔らかな手を、指を絡ませながら勝手に握る。ちいさなくちびるのそれだけでなく、指の一本一本の柔らかさにすら驚かされる。太ももやお尻なんかも柔らかいんだろう。もちろん、この控えめな胸のふくらみも。
次に少女の体に跨り、無遠慮にもその首筋に顔をうずめて少女の体臭を鼻腔いっぱいに吸い込む。ほんのりとした汗と獣臭を含んだそれがまた、雄の情欲を一層刺激してくる。
キスの快楽をまた味わいたくて、再び彼女のくちびるに口を付ける。やっぱりやわらかくって気持ちいい……!呼吸も忘れ、夢中で彼女のくちびるを貪り続ける。
くちびるを貪る行為はエスカレートしてゆき、ついに少女の口の中に舌を入れる。
くちびるの表層だけでは得られなかった膨大な量の情報が流れ込んでくる。
少女の口内を潤している唾液の味やカタチの凹凸、そして小さく幼い舌の弾力を楽しみながら互いの唾液を交換して喉を潤す。
同時に、眠る少女の胸元を飾るリボンをほどく。次いで、ブラウスのボタンをひとつずつ外してゆくと、解放された胸元から、少女のあまい体臭が立ち上るのを感じた。
この狭い地下室に響き渡る、ちゅぱちゅぱという下品な水音や時折漏れる少女の呼吸音、女の子の口内を、本人の合意なく舌で犯しているという変態的な行為等々が僕の中の獣欲を膨れ上がらせ、最後に残った理性の糸が、プツリと切れる音を聞いた。
もう誰も、僕を止められない……。
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「それじゃあね、ばあちゃん」
魔女然とした曾祖母が営む薬草店から外へ出て空を見上げる。空はいつも通り、零れた溜め息よりも濃い白色の霧で覆われていた。
【スモックの街】……霧すさぶこの巨大な街の人口は、2万とも3万とも言われている。
住民の多くはヒトやエルフ等の人間種で占められているが、道を歩けば獣人種や精霊などの超越種もパラパラと視界に入ってくる程度には人種のごった煮になっている。
そうなると自然、様々な出来事や衝突が起こるものだ。
ここは決して治安の良い街ではない。よその街と同様、殺人事件の話が耳に入らない月はないし、詐欺や窃盗、誘拐や暴行なども起きる街だ。
そういえば半年ほど前から、夜な夜な窃盗を繰り返す泥棒猫の噂が定期的に耳に入ってくる。まだ捕まっていないのか。それとも別の泥棒の話なのか。
泥棒猫か……。単なる比喩なのかもしれないけれど、コソ泥の正体はやっぱり猫獣人の女の子なのだろうか。
猫獣人!獣人!ケモノミミ!それは女の子の可愛らしさを何倍にも引き上げてくれる神が作り出した奇跡の装飾物!
人間種がその効果にあやかろうとして作った偽ケモノミミのなんとみすぼらしい事か。……まぁ、偽物であろうと、装着すればそれなりに魅力が上昇する事は否定しない。本物には遠く及ばないが。
件の泥棒猫は、物語にでてくる怪盗少女のようなリボンとフリルでひらひらの魔法のドレスを身にまとい、その身のこなしで警察隊を手玉をとっているのだろうか。
年齢は、少女と呼ばれる事が相応しいくらいの10~12歳。髪の色は明るめで、長さはちょっと短めなミディアムくらいがいいだろうか。
身長は低め・おっぱいのふくらみは歳相応に。肉付きはガリガリでなく、それなりにある方が健康的で好みだ。掴めば指がしっとり沈み込む程度には欲しい。
打てば響く聖鈴のように、指を這わされた先から嬌声を漏らす肉体の感度。もっときもちよくして欲しそうに仔猫のような大きな瞳をうるわせておねだりしてくる愛らしさ。
それでいてしっかりと「メス」の本能は全開させ、「あかちゃんのおねだり」ができるくらいのえっちさが……。
───ッ
欲望含有率240%の妄想は、冷たい夜風によって引っ込められてしまった。
少しでも体温を奪われないようにコートの襟を立てる。これから本格的な冬が訪れるのかという思いが、疲れて重くなった足の進みを更に重くする。
はぁ、と、白く靄けたため息を漏らしながら家路を急ぐ。
昼とは打って変わって雪の心配をするほど寒さが深くなったきたころ、ようやく我が家に到着した。
解錠し、ドアを開けると違和感に気付く。
室内から外気と変わらない冷たい風が吹いてきたからだ。
『あれ? ひょっとして窓を開けっぱなしにしてたのかな』
それとも───
『泥棒?』
スッと血の気が引く想像が頭の中に浮かんだのと同じくして、薄暗い部屋の奥で寝っ転がっている「モノ」の存在に気付く。あれは……。
『女の子だ……。しかも、猫獣人の』