漢字使いすぎてませんか?――『漢字使用率チェッカー』

文字数 720文字

ある書き手さんが嘆いていました。
「読者さんから、本文のひらがなの部分を全部漢字にするように誤字指摘された」と。
なんでも、漢字にできるものは全部漢字にすべきという主張だったそうで。

できるだけ漢字にしたほうがいい? そんなことないですよね。
売っている本をぱらっとめくってじっくり見れば、ほとんどの小説は、適度な割合で漢字を使っています。
漢字が多くなると、かえって読みづらかったりします。
漢字のひらく・とじるは作家の個性であって、一律こうしなければいけないというようなものではありません。

たとえば、私は――本文中の一人称では、「私」を「わたし」、「俺」を「おれ」とひらいて書いています。「ふり返る」は「振り返る」にはしませんし、ひとり・ふたりもひらがなで書きます。異世界ファンタジーでけっこう複雑な内容なので、文章自体はやさしくしたいという意図でのことです。

ともあれ、たまには自分の漢字使用率に思いをはせるのも、読みやすい文章のためには有用かもしれません。

そんなときには『漢字使用率チェッカー』を使ってみましょう。
http://akind.dee.cc/kanjiritsuchk-input.html

私もひさしぶりにやってみました。ウィンドウに本文をコピペして……と。
結果:

この「全体的に締りのない文章」は、おそらく漢字使用率が一定より低いときに出るんだと思います。が、ちょっとひどくない?笑

私の場合、漢字使用率は意図して低くしてあるので、これでいいんですけどね。漢字使用率の標準は30%らしいんですけど、個人的にはWeb小説ではちょっとこれだと目が疲れて読みづらいです。20%くらいが理想かなあ。

みなさんの理想の漢字使用率はどれくらいですか?
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