Wordを使って長文書くのはよせ――『TATEditor』『Mery』

文字数 1,310文字

まとまった長さの文章を書くとき、なにを使いますか?

ノベルデイズの人はこのエディタに直接書くという人も多いのかな。私も、エッセイ類についてはそうです。サイトのエディタ書きやすいですもんね。

ただ小説になると別で、2~3万字より多ければ専用のテキストエディタを併用します。一話から順に書くわけではないですし、シーンやエピソードごとの入れ替えなんかも発生するからです。それに、バックアップのこともありますし。

小説を書く人のなかにはWordを使うという人が根強くいますが、個人的にはおすすめしません。高機能すぎて動作が重いし、バージョンが変わると開けないし、アカウント認証に失敗しても開けないし、インデントや勝手な校正がうっとうしいし、保存形式が独特だし、とにかく重いし。Word好きな人ごめんなさい。

校正や印刷に関係する機能はありがたいので、同人誌としてまとめるときとかには使うと思いますが、小説そのものを書きあげるのには使いません。

世には小説支援ソフトが山ほどありますが、あちらにも長所短所があります。私も世間ですすめられてるものはけっこう使ってきました。おぼえているだけでも、ArtOfWordsにscrivener、yWriterにEvernote……。
だいたい最初は「キャラ設定や世界観もまとめられる!楽しい!便利!」だけど、結局あれやこれやで使わなくなりました。挙動に不安が残るとか、日本語入力がおかしいとか、ファイルが重いとか、ファイルの保存場所が謎とか、検索・置換が弱いとか。

そこへいくと、テキストエディタはいいですよ!

テキストエディタは、ワープロソフトからレイアウト機能や文字装飾機能などを除いたもの。Windowsに付属する「メモ帳」もテキストエディタの一種です。できるのは文字入力のみ!シンプル!軽量!

前置きが長くなってしまいましたが、テキストエディタのおすすめです。PC向けからスマホ向け、機能など多種多様なものがあるので、自分にあったものを探してみてください。私のおすすめは『TATEditor』と『Mery』です。

おおまかに言うと、どちらもアウトライン機能があるテキストエディタで、章やエピソードごとの並べ替えができ、長編小説を書くのに使えます。
TATEditorはやや高機能で、ルビを振ったり、同人誌用の原稿を出力できたりします。

Meryのほうがシンプルで、欲しい機能はマクロなどを使ってカスタムする必要があります。ルビは振れません。


小説を書きあげたあとで校正や改稿したりすることもありますが、そういうときにも便利ですよ。正規表現を使うと、一度に一冊分すべての単語を検索・置換したり、改行や空白行をまとめて削除したりできます。横書きのWeb用には空白行を多く入れて、書籍版では縦書き用に空白行を削除してということも簡単です。

バックアップに使うなら、ノベルデイズのエディタで書いたあと公開する前のタイミングで、編集画面を全選択(Ctrl+A)コピー(Ctrl+C)して、テキストエディタに貼りつけていくといいんじゃないでしょうか。タイトルを見出し行にしておけば、アウトライン部分が目次のように並びます。






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