文章表現に悩むより、さくっと辞書で解決しよう――『連想類語辞典』

文字数 719文字

文章を書いていると、おなじような表現が重なってしまうことがありますよね。
「○○は言った」とか、「ふり返った」とか、ささやいたりきびすを返したり、はっと虚を突かれたりため息をついたり。

そういう話をしていたら、ある書き手さんが、大人気ラノベ『本好きの下克上』で「フェルディナンド様がいっつも『こめかみを押さえて』いて、こめかみ変形しないか心配」とコメントしてくれてめっちゃ笑いました。こめかみが変形するほどしょっちゅう押さえてるんですね。笑

それはともかく、おなじ表現がなんども重なると、読んでいて気になるという人もいます。できれば、表現の重複は避けたいところです。

ただ、私は最初の原稿ではおなじ言い回しが何度出てきても気にしないことにしています。それは推敲の領域であって、物語を作る作業とは別だと思っているからです。そこに注意が割かれすぎると、文章がつまってしまうので……『本好きの……』の作者さんもおなじようなタイプかもしれませんね。親近感がわきます。

表現をととのえるのは原稿が終わってから、サイトにアップするまでの時間。
重複した表現を削ったり、別の言い回しに変えたりします。自分で思いつくにはかぎりがあるので、そういうときは「連想類語辞典」が便利です。
https://renso-ruigo.com/

たとえば、前述のフェルディナンド様のこめかみは、不安や憂慮、頭痛を感じていることの表現でしょう。なので、「頭痛」で辞典を引くと:


「まゆを寄せる」「気に病む」「顔を曇らせる」「額にしわを寄せる」「頭を抱える」……
などなどの表現が見つかりました。これで、表現を適度に置き替えれば、フェルディナンド様のこめかみも押しつぶされる心配はありません。

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