椅子取りゲーム 1
文字数 287文字
気が付いたら真っ白い靄の中を歩いていた。
いつから歩いているのか覚えていない。気が付いたら歩いていたのだ。
自分がどこに向かっているのかも分からなかった。ただ足元だけを見て歩いた。私に見えるのは自分の足元だけだったから。
靴が無い。
そう思った。
ずっと裸足で歩いていたのだ。気が付かなかった。
靴はどこへやってしまったのだろう。
いくら考えても思い出せなかった。
どれ位歩いたのだろう。
ざわざわという微かなざわめきが耳に届いた。
耳を澄ませると、それは言葉の様に思えた。
次第に霧が晴れて来る。周囲の様子がぼんやりと見えて来た。
辿り着いた先にはぐるりと輪を描いて等間隔に椅子が置いてあった。
いつから歩いているのか覚えていない。気が付いたら歩いていたのだ。
自分がどこに向かっているのかも分からなかった。ただ足元だけを見て歩いた。私に見えるのは自分の足元だけだったから。
靴が無い。
そう思った。
ずっと裸足で歩いていたのだ。気が付かなかった。
靴はどこへやってしまったのだろう。
いくら考えても思い出せなかった。
どれ位歩いたのだろう。
ざわざわという微かなざわめきが耳に届いた。
耳を澄ませると、それは言葉の様に思えた。
次第に霧が晴れて来る。周囲の様子がぼんやりと見えて来た。
辿り着いた先にはぐるりと輪を描いて等間隔に椅子が置いてあった。