立川に降臨する白鳩も焼き肉が好き

　早めに仕事を終え、帰路につく。良いタイミングで店に寄れたので、今宵はささやかな焼き肉パーティーだ。ワンコインで何種類もの肉を味わえる。高級の肉ではないが、脂っこい霜降りより赤身肉の方が好きだ。

　ニュースを聞きながら肉を焼く。独り身だからコンロ前で焼いては食い、焼いては食いを繰り返す。フライパンに脂が溜まればパサパサした肉を焼き、脂が収まったらそうでない肉を焼く。そして、シメには冷や飯を炒めてのチャーハンである。カルビから落ちたネギが良い感じに彩り、小皿に残ったタレをご飯に絡めれば旨い。独り身の考える手作りチャーハンとは、冷や飯をあり合わせのもので炒めた料理だ。高い中華は、漢字で炒飯。そうして区別するのも有りだろう。文字で区別する以上、文字にした時に限るが。

　フライパンと小皿、箸を洗って一息つく。焼き肉は、たまにやるから価値がある。毎日やっていたら、成人病まっしぐら。さて、たまにはゲームで息抜きでもするか。

　適当にパズルを解く。カードを集めるゲームは駄目だ、ガチャが酷い。金を稼がねば会社が潰れるのは分かる。しかし、あまりにも快楽よりストレスが優位な場合、ゲームは息抜きにも気分転換にもならない。その点、時間でプレイ回数が回復するゲームは気楽だ。やりこみたければ金を払い、そうでなければプレイ時間を制限出来る。

　パズルは良い。解けた時のスッキリが良い。答えが分かると気持ち良い。そう、何かしら不具合のあるプログラム。それのバグを見つけて対処、スムーズに流れる様になった時に似た快楽。悩みに悩んで見つけた答え、その報酬がたまらない。

　無料でプレイ出来るだけプレイして、今日のニュースをざっくり読む。相変わらず世知辛い世の中だ。ニュースにならない悲劇も含めたら、どれだけの辛いことが起こっているやら。うん、考えるのは止めだ。マイナス思考は何も得しない。