とある酒場での会話
文字数 448文字
アレース、君いつまで飲む気？
酔わないからって、酒の飲み過ぎは体に悪い。
今日こそグラスに魔術の波を……。
全然、聞いてない……。
よー、マスター。
飯食いに来たぞー。
こんばんは。
アレースさんは……ああ、集中しているようですね。
邪魔をするのも悪いですし、今日は向こうの席に……
よっ、研究者君、
調子はどうだ？
兄さん、人の話、聞いてました？
ははは…･･。
相変わらず、仲が良いようで……。
駄目だ、何も起きないのに疲れた……。
いやー、見てていっつも思うんだけどさ。
君、力みすぎじゃない？
集中しすぎたって、魔素の出力はうまく行かないぞ。
魔術は非常に感覚的ですからね。
気を詰めずに、休息を挟みながら鍛錬した方が良いですよ。
それ以前に、アレースの場合は無理に魔素を取り込んでいるから。
やっぱり向いてないんじゃない？
うるさい。
大体、君たち魔術師はどうやって魔素を取り込んでるんだ。
目にも見えないのに。
何となくだな。
特に、意識はしていないので……。
呼吸をしていれば自然と……。
ああ、やっぱり参考にならない答えばっかりか……。
