第1話 プロローグ
文字数 507文字
「いらっしゃいませ~」
会社帰り、自宅マンションの一階に入っているコンビニ。
その暖かな空間に足を踏み入れると、北風で冷たくなった体が一気にほどけていく。
最近よくレジにいる女性店員の可愛らしい声が店内に響いている。
女子大生かな?
仕事で疲れた体と脳みそを、その笑顔と明るい声が癒してくれる。
彼女いない歴5年。
大学卒業と同時に別れた元カノとの交際はたった3か月。
大学一美人で有名だった彼女がオレに告白してきた時、周囲はざわついたが、オレは別段、嬉しいとか、誇らしいといった感情は湧かなかった。
でも、そろそろハッキリさせたかった。
ただそれだけで、承諾した。
彼女には今でも悪いことをしたと思っている。
弁当とビールをカゴに入れてレジに行く前に、いつもは素通りするお菓子コーナーにふと足が向いた。
スナック菓子やチョコレートやらが並んだ棚に、懐かしいパッケージを見つけた。
十五年前のあの日々が鮮烈に蘇る。それは僅か1ヶ月にも満たない、だけど、濃密な時間だった。
オレはその記憶を呼び起こしては後悔の念にかられ、そしてまたそれを心の隅に覆い隠す…を繰り返してきた。
そして、それはきっとこれからも・・・。
アイツは今…どこにいるのだろうか。
会社帰り、自宅マンションの一階に入っているコンビニ。
その暖かな空間に足を踏み入れると、北風で冷たくなった体が一気にほどけていく。
最近よくレジにいる女性店員の可愛らしい声が店内に響いている。
女子大生かな?
仕事で疲れた体と脳みそを、その笑顔と明るい声が癒してくれる。
彼女いない歴5年。
大学卒業と同時に別れた元カノとの交際はたった3か月。
大学一美人で有名だった彼女がオレに告白してきた時、周囲はざわついたが、オレは別段、嬉しいとか、誇らしいといった感情は湧かなかった。
でも、そろそろハッキリさせたかった。
ただそれだけで、承諾した。
彼女には今でも悪いことをしたと思っている。
弁当とビールをカゴに入れてレジに行く前に、いつもは素通りするお菓子コーナーにふと足が向いた。
スナック菓子やチョコレートやらが並んだ棚に、懐かしいパッケージを見つけた。
十五年前のあの日々が鮮烈に蘇る。それは僅か1ヶ月にも満たない、だけど、濃密な時間だった。
オレはその記憶を呼び起こしては後悔の念にかられ、そしてまたそれを心の隅に覆い隠す…を繰り返してきた。
そして、それはきっとこれからも・・・。
アイツは今…どこにいるのだろうか。