第1話
文字数 318文字
「ブツを見せろ」
長髪の男が、二人組の男に言った。
「言われた通りの上物だよ」
「それは確かめてからだ」
長髪の男が、ビニールで包まれた拳大の袋を一つ手に取り、持っていたナイフで小さく穴を開けた。持って来た試験管に、穴を開けた所からナイフの先で白い粉を少量掬い取り、試験管に入れた。そこへ、透明の液体を注ぎ、色が変わるのを待った。すると、左程時間も経たず、液体の色が変わり始めた。濃い青色に変わり、薄っすらと紫がかった色になると、
「良いブツだ」
と言って車の中に置いてあったボストンバックを取り出し、二人組の前に差し出した。
「言っただろ。間違いないブツだって」
二人組の手から、残りのブツが入ったバックを受け取り、長髪の男は車に乗り込んだ。
長髪の男が、二人組の男に言った。
「言われた通りの上物だよ」
「それは確かめてからだ」
長髪の男が、ビニールで包まれた拳大の袋を一つ手に取り、持っていたナイフで小さく穴を開けた。持って来た試験管に、穴を開けた所からナイフの先で白い粉を少量掬い取り、試験管に入れた。そこへ、透明の液体を注ぎ、色が変わるのを待った。すると、左程時間も経たず、液体の色が変わり始めた。濃い青色に変わり、薄っすらと紫がかった色になると、
「良いブツだ」
と言って車の中に置いてあったボストンバックを取り出し、二人組の前に差し出した。
「言っただろ。間違いないブツだって」
二人組の手から、残りのブツが入ったバックを受け取り、長髪の男は車に乗り込んだ。