第40話
文字数 392文字
「…透日は、内側に行きたいって思ってる?」
ドキンと心臓が動いた。
「行けるのであれば行きたいよ。みんなそう思ってるんじゃない?一部の人は違うだろうけど…」
「俺なら、透日と茉璃ちゃんだけでも行かせることできますよ」
「え、本当に?絶対に行ける?」
透日の声が響く。
その後すぐにハルがフッと笑う声が聞こえた。
笑われた?さっき言ったことは冗談だった?
次の言葉が聞こえてくる僅かな間に、様々な考えが頭の中を回った。
「絶対?」
ハルは薄く笑う。月が陰り、彼の顔を一層妖しく見せた。
「透日。”絶対”なんてこの世にないし、真の完璧は不完全であるべきさ」
「…え、完璧?」
「いや、すみません。ただの受け売りです。一回言ってみたかったんですよね」
「あぁ、そう…」
「けど、約束します。先輩には…透日にはお世話になりましたから。だから、この恩は必ず」
押し出された雲は再び星空を覆った。辺りは完全に暗くなってしまった。
ドキンと心臓が動いた。
「行けるのであれば行きたいよ。みんなそう思ってるんじゃない?一部の人は違うだろうけど…」
「俺なら、透日と茉璃ちゃんだけでも行かせることできますよ」
「え、本当に?絶対に行ける?」
透日の声が響く。
その後すぐにハルがフッと笑う声が聞こえた。
笑われた?さっき言ったことは冗談だった?
次の言葉が聞こえてくる僅かな間に、様々な考えが頭の中を回った。
「絶対?」
ハルは薄く笑う。月が陰り、彼の顔を一層妖しく見せた。
「透日。”絶対”なんてこの世にないし、真の完璧は不完全であるべきさ」
「…え、完璧?」
「いや、すみません。ただの受け売りです。一回言ってみたかったんですよね」
「あぁ、そう…」
「けど、約束します。先輩には…透日にはお世話になりましたから。だから、この恩は必ず」
押し出された雲は再び星空を覆った。辺りは完全に暗くなってしまった。