企画の肝は広報

文字数 879文字

それにしてもウナギが好きだ。
(うなぎ)は生き物としても好きだし、食べ物としても好きだ、尊敬に近い。

30年くらい前かな、姉がボーナス入った、とかで家族にウナギをご馳走してくれることになって、地元の老舗に連れていってもらった。

当時僕は、まだ生まれ育った長野県に住んでいて、山も川も沢山あって天然物もよく取れたという。
大きいものでは2メートルくらい、だったかな。もちろんそこまで育ってしまったら蒲焼きには出来ない。神様の化身として見掛けたら手を合わせ拝む。

その店は松代(まつしろ)というところにあった。皆神山(みなかみやま)という、界隈の山々の中ではやや小ぶりの山麓に松代の街が広がっていた。

古来よりたびたび現れる2メートルを超える巨大うなぎは”鰻神様(うながみさま)”と呼ばれ、その鰻神(うながみ)が住む山、鰻神山(うながみやま)が転じて皆神山(みなかみやま)になった、という話を祖父から聞いたかもしれない。

老舗でうなぎを食べた話はまた別の機会にする。

* * *

イベントは中身よりも広報が大事だ。
広報(こうほう)って、その音(読んだときの印象?)が示すところは後方(こうほう)っぽい。
音楽のイベントとかだと、裏方みたいなイメージだけど実際は広報で出来不出来が8割決まると言っていい。広報が出来る人が本当の大人だ。
社会人の常識『報連相(ほうれんそう)』だって内側に向いてるけど広報だ。

* * *

ウサギも好きだがウナギ程じゃない。
両者の区別がきちんとつけられるのも大人としてのたしなみだ。

ウサギは田舎にいる時に飼ったことがあるけれども、意外と凶暴だ。
もしかしたら凶悪かもしれない。村の娘らが襲われた、という話も聞いたかもしれない。あとすごく常に鼻息があらくて、ブヒヒブヒヒ鳴いている。
実家で飼っていたやつは、庭の石で歯を研いで尖らせてカラスを追い払ったり、子猫を蹴飛ばしたのをみたことがあるし、私の祖母などは角でつつかれしまいに回し蹴りを食らったことがある、と言っていた気がするかもしれない。

* * *

一日の成果のなさが、無気力の追い風となっている。。。
そしてこのモチベの低さが、明日を空っぽにする。。。

普段の僕なら、『そんな無気力なオレかっこいい!』
と思えるのだけど、今はなんだろう、暑い。
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