一生一花

文字数 854文字

僕は12月好きです。
街がキラキラと賑わって、みんなそわそわ歩いて、電車の中は飲み会帰りの人ばかりで、乾燥肌の僕は全身がパサパサして痒くなります。
そう、僕は喧噪と光と痒みに満ちた12月が好きだ!

* * *

言葉を選んで並べたり、並び替えては()り直したり、重ねたりひっくり返したりを繰り回して出来るだけしっくりくる文章にすることに手を抜きたくないと思うけど、『書く』という行為はなるべく(ちから)の抜けた習慣でありたいと思う。構成において研磨の余地はあるけど先ず書く。もっと分かりやすい言い方はあるんだろうけどとりあえず書く、そうして盛大に失敗し次に踏み出す、そういう時期なんですあなたは。ということだった。

* * *

生涯で一回しか花が咲かない植物ってあるんだってね。知人(chatGPT)に聞いてみたら「一生一花」というらしい。何て読むかも分からないけど、何だかよい言葉に思えた。日本ではハゴロモジャスミンが有名なんだってね。
本当かな、と思ってネットで調べてみたけどよく分からなかったです。

* * *

君,タンバリン上手だね
という作品を連載していたがようやく修了の目途がたった。心の葛藤や経年による成長を描く予定だったが、読み返してみれば私の性癖しか見えてこないような物語になってしまった。おまけに雑なミステリー要素も加わり残念だが誇らしい。

"内臓をひっくり返せ"

とはブルージャイアントという映画作品の中で表れた言葉。
本当にそうだと思うし、全ての表現者に浴びせる冷や水のように感じる。
私は、いや僕は、いや俺は!
これからも作品を通じて内臓のヒダや粘膜に染み付いた性癖を表現していこうと改めて決意した。

今、小説を書く、ということの真実の一端を得た。

気まずくなければ小説じゃない。

* * *

君、タンバリン上手だね
は、あと7話くらいで完結します。
後書きみたいなのはこのブログ〖ヌッセイ〗に書こうと思います。
その他、創作にあたって感じた事や登場人物についての思いや、兎に角書き切れないバックグラウンド等はヌッセイに書きます。
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