アウトサイダー (20221/8/23)

文字数 748文字

2021年3月25日 第1刷
著者:スティーヴン・キング 訳:白石朗
文藝春秋



Beagleのパピー育児で忙しい毎日の中で、久々の一気読みに誘われる。
キングってこんなにも面白かったことをいまさらながら思い知った。
読み始めは残虐な異常殺人犯を特定する捜査からスタートする、キングのミステリータッチ、それもポリスストーリーは僕には新鮮だったが、実は本作の中で僕が未読だったミステリー三部作で活躍したという女性調査員が登場する、探偵小説風味も追加される贅沢な構成になっていた。
最後には、キングお得意の邪悪な超自然存在との戦いになるアクションパートも充実している。
上下巻の長編ではあるが、キングならではの細やかなエピソードが僕を決して退屈させてはくれなかった。
せっかくの帯裏PRコピーがあまりにも的確なので、全文を以下に引用しておく。
―引用―
新たな黄金時代にある巨匠キング。田舎町を丸ごと襲う災厄を描いた大作「アンダー・ザ・ドーム」以来、感動のタイムトラベル大作「11/22/63」、アメリカ最大のミステリー賞を受賞した「ミスター・メルセデス」、「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」と、往年の一大娯楽路線に原点回帰した傑作を連発しています。
不可解な惨殺事件の犯人として逮捕された高校教師の物語としてはじまる本書、いつも以上のサスペンスと疾走感の息つく先に
あるのは、「IT」や「呪われた町」を思い出させるキングの真骨頂、この恐怖と不安はキングにしか描けません、一気読みの準備をしてお読みください。
―引用終わり―
個人の素直な感想として、最期の5ページがどうしても怖くて読むのに躊躇した、これは名作の証だろう。
老婆心:
知ることの無かったキングの「ミステリー三部作」にも着手してみようと決心した。
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