第7話:スキー旅行から結婚へ

文字数 1,552文字

 佐飛初幸は運動神経が良いせいか、すぐに習得したので初心者から午後、初級者コースに行くように言われた。昼食後、初級者コースに入ると直下校と斜滑降を最初に教えてもらった。その後、スキーの滑る方向を変える練習が始まった。開店する時、必ず谷側のスキー板に重心を置くことを教えられた。曲がる際にスキー板の先端を閉めてスキー板の後を開き体重を移動して回る方法を教えてもらった。

 その練習を何回もして体重が後ろに残さないのがスキーで倒れなくなる秘訣だと言われた。こうして、17時近くになり暗くない始め、スキー教室の1日目が終了した。その晩も20時から飲み会が始まり盛り上がり22時に眠りについた。佐飛初幸と兼松芳江さんは地元の酒を飲んでから2人で一緒に歌を歌い上機嫌となった。その時、つき合って欲しいと佐飛初幸が芳江さんに言うと頬を赤らめた。

 そして、私で良かったらと言ってくれた。それを聞いて佐飛初幸は天にも上るような良い気分になった。その後、眠りについた。翌日、最終日、10時から12時まで習ったスキーテクニックの復習をした。最後の30分、滑れる人は自由に滑って良いと言われた。そこで、佐飛初幸が芳江さんを誘って斜度の少ないところで斜滑降、直滑降の練習を一緒にしたが、芳江さんは何回も転んでしまった。

 その度に佐飛初幸が抱き起こしてやった。すると彼女のふくよかな胸のふくらみを感じ、佐飛初幸は何となく幸せな気分になった。そして、この娘と結婚するんだと決意を固め、彼女に結婚しようよと言うと両親に会って欲しいと言われ了解した。2月17日の日曜、10時に佐飛初幸は兼松芳江さんの実家を訪ねた。すると、兼松さんの両親が出て来て居間に案内された。

 そして、佐飛初幸が自分は沼津で生まれ、両親は魚屋と干物製造を掛け持ちしていると話した。自分は沼津高専電気科を卒業してNECに就職したと話した。すると、兼松さんのお父さんが高専とは何と聞いた。そこで、佐飛が高専は中学を卒業して5年間かけて専門教育をつけるのが工業専門学校と言った。4年生になると電気科なら電気の専門教科が増えた。

 5年生に上がると卒業論文のテーマを決めて論文作成を始める。そのためには多くの時間が必要で夏休み返上で学校で実験や論文作成で忙しい。その後、10月には卒業論文を提出し受理されれば、翌年、卒業できると説明した。しかし、卒業論文が12月中に受理されなければ留年するか退学するかを選ばなければならないと語った。それを聞いていた彼女のお父さんが卒業できない人も多いのかと聞いた。

 そこで、卒業できない人は3~4人に1人位いたと答えると、そんなに多いのかと驚いた。1、2年生で自分には向かないと思った人は自分で退学すると伝えた。昼食を挟んで、こんな話を続けた。そして、彼女の両親との面談が終わり16時頃、帰るとき、彼女の両親が娘を宜しくお願いしますと言ってくれた。翌日、彼女に聞くとご両親の反応は良く結婚に賛成してくれたと教えてくれた。

 それを聞いて佐飛初幸は笑顔で、あー良かった。実はかなり緊張していたんだと笑顔で語った。その後、5月の連休に佐飛初幸は芳江さんと結婚式の日程と新婚旅行の話をした。10月7日に結婚式をして10月8日~10日、福岡、神戸、大阪、京都、名古屋へ新婚旅行へ行くことした。結婚式は新横浜駅近くのPホテルに決めた。そして、お互いの両親にも結婚式の日程を知らせた。

 こうして、佐飛初幸と兼松芳江さんはNECでの仕事に励んだ。そして、毎月、川崎ケントスに仲の良いグループでビールを飲んで歌を歌って楽しい時間を過ごした。やがて、夏が終わり涼しくなり10月7日を迎えた。洋式の結婚式をして会社の仲間達や学生時代の仲間に囲まれ結婚式を終えた。
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