第19話:新婚旅行と佐飛恵美の就職

文字数 1,563文字

 ブドウは7月から取れ始め10月まで続くようだった。早生のブドウと小さいスモモも、ちらほら見えた。また、甲府盆地がこんなに広いとは思ってもみなかった。また、高い山々に甲府盆地が囲まれている風景は実に美しかった。そして、12時前に甲府駅に到着した。甲府駅で降りて昼食を食べた後、甲府城跡、舞鶴城公園を散歩したが想像以上に広く、何枚も写真を撮った。

 その後、タクシーに乗って湯村温泉の常磐ホテルにチェックインした。そして、14時頃からゆっくりと温泉に入り、15時前に部屋に戻ると旅の疲れか眠くなり15半過ぎから17時頃まで寝てしまった。その後、素敵なホテルの庭を散歩した。こうして17時半から夕食を食べて19時には部屋に戻ってテレビを見たりしてゆっくりした。部屋で2人の出会いの頃から結婚までの間の思い出話をした。

 21時過ぎに再び、温泉に入りに行き22時に戻ってビールを飲むと良い気分になって、床に入り眠りについた。翌朝、8時起きて朝食をとって9時過ぎにホテルを出て9時半、甲府発の特急あずさに乗り込んだ。こうして、八王子で降りた。そこから横浜線に乗り換えて12時頃には菊名のアパートに到着した。5月13日に民主党新代表に岡田克也が就任した。

 そして、管直人代表が国民年金未加入問題で引責辞任し、小沢一郎にも年金未加入が発覚し、代表選立候補を辞退した。5月22日に小泉首相が2度目の平壌訪問で金正日総書記と会談し、拉致被害者の開放を求めた。その結果、拉致被害者の5人が帰国した。7月9日には北朝鮮拉致被害者の曽我ひとみさんが家族とジャカルタで再会し、7月18日、曽我ひとみさんが家族と日本に帰国した。

 この頃、土日の休みに佐飛初幸と佐飛和富は日吉駅周辺の不動産屋を回った。すると日吉駅から徒歩5分で3SLDK、洋室6帖2間、和室6帖、リビング・ダイニングキッチン17.7帖、納戸、押し入れ付きが70平米のマンションが月25万円の家賃で出ていた。日吉駅から徒歩5分とマンションの広さを見て、ここに佐飛初幸と佐飛和富がここが良いと言う事で契約した。

 そして8月下旬に引っ越した。やがて2005年が明け1月11日控訴審の東京高裁の青色発光ダイオード訴訟で日亜化学工業が発明者・中村修二に発明対価約6億円を含む合計、約8億4千万円を支払った。今まで日本の会社に所属する研究者の発明は評価対象になり昇給やボーナスが増えたりした。しかし、その金額は微々たるもので儲けのほぼ全ては所属する会社の儲けとなっていた。

 その点で発明者に高額の発明対価を支払う初の判決は日本で画期的な出来事だった。4月1日、個人情報保護法が全面施行され事業者責任義務づけられた。同日ペイオフ全面解禁され、普通預金などでも金融機関破綻時の保証が元本1千万円とその利息までになった。佐飛恵美は7月16日土曜の午後、自宅近くのトヨタ自動車販売を訪問した。するとレクサスGS、アリストやソアラを見て格好良いと感じた。

 その後、入社試験のことを聞くと7月25日にここで行うと言われた。ご希望なら応募用紙をお渡ししますと言われ、いただいた。その後、応募用紙を書いて翌日、送った。7月20日にトヨタ自動車販売から入社試験の日時を書いた冊子が送られてきた。そして7月25日の10時に鹿島田駅近くのトヨタ自動車販売の営業所で入社試験を行うと書いてあった。

 そこで、7月25日、月曜の朝10時に佐飛恵美が鹿島田営業所に行くと5人が来ていた。その後、事務所の一角で1時間半の筆記試験が行われた。12時から13時まで昼休みとなり13時半から個別面接が始まった。そうして14時半から佐飛恵美の面接となり、なぜ当社を選んだのかと言う質問を受けた。それに対して好きなタイプの車が多いからと答えた。
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