英語 『誤訳の構造』
文字数 534文字
ある英語雑誌に連載された記事をもとに編まれた本で、各英文は文法項目別に整理されており、それぞれの英文に対し、誤訳と誤訳箇所の解説が示されている。たとえば、次のような英文と誤訳が取り上げられる。
How can we keep the government we create from becoming a monster that will destroy the very freedom we establish it to protect?
われわれのつくる政府が、自由を守るためにわれわれがつくる自由そのものを逆に破壊してしまうような怪物にならないようにするには、どうすればよいか。
解説では、it は freedom ではなく government と解すべきと指摘され、「われわれは自由を守るためにこそ政府をつくるのだが、その政府がこの自由を破壊する怪物にならないようにするには、どうすればいいだろう」といった訳文が示されている 。
翻訳者が誤訳するだけあって、扱われる英文のレベルは大学入試で出題されるような英文より高めで、読み通すためには英文法の知識はもちろん、一定の英文解釈能力が要求されるが、英文を正確に読み解く力をつけるための本として良書である。
How can we keep the government we create from becoming a monster that will destroy the very freedom we establish it to protect?
われわれのつくる政府が、自由を守るためにわれわれがつくる自由そのものを逆に破壊してしまうような怪物にならないようにするには、どうすればよいか。
解説では、it は freedom ではなく government と解すべきと指摘され、「われわれは自由を守るためにこそ政府をつくるのだが、その政府がこの自由を破壊する怪物にならないようにするには、どうすればいいだろう」といった訳文が示されている 。
翻訳者が誤訳するだけあって、扱われる英文のレベルは大学入試で出題されるような英文より高めで、読み通すためには英文法の知識はもちろん、一定の英文解釈能力が要求されるが、英文を正確に読み解く力をつけるための本として良書である。