第18話

文字数 417文字

スピンオフ篇#冷蔵庫2

 合コンメンバーは、次の週には2組に分かれてダブルデートすることになった。行き先は、人気のあるクラブ。
 いつものわたしなら、そんな誘いには絶対に乗らない。

 わたしたちは軽く飲んで、混み合うフロアで気ままに踊った。シンプルに踊っているのに、シティーボーイ風はやたらダンスが上手かった。
 さらに、店内を移動する時には、わたしに触れていないのに、周りから守られている感じがした。

 よほど手慣れた男なのか、と思うほどだ。

「ちょっといい?」
 と言われふたりだけ離れると、
「今度ウチの店に来ない?昼メシおごるよ」
「1時半位までと夕方6時以降は混むんだ」
「2時くらいはどう?」
 と誘ってくる。

 店の場所と名前を教えられ、近くまで来たら連絡してほしい、と、話しの流れでLINEまで交換してしまった。

 川の向こうだから行ったことはないけど、遠くはないし、昼間だしまあいいかと、普段のわたしなら乗らない誘いにまた乗ってしまっていた。
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