第16話

文字数 636文字

番外編④
気になるアレ

 サナは、とても分かりやすく、テツの周りをチョロチョロします。
「わたしはテツが好きです」と言わなくても、誰が見ても明らかなレベルです。

 テツからは、「お前はホントに可愛い妹分だ」と言われ続け、チョロチョロの度合いが多くなったり少なかったりしながら、サナの気持ちは複雑です。

「テツがしてくれなきゃ、わたし一生だれともできない」などと泣きを入れてくることもあり、テツはもう人助けと割り切って、持てる限りのやさしさを駆使して、サナを2回だけ抱きます。

 その後しばらくたってからの、ふたりの会話がコレです。

「テツ、わたしはテツの恋人にはなれないの?」
「それは最初に言っただろう」
「ねえ、2回も抱いてくれたんだから、テツはわたしの元カレで、わたしはテツの元カノってことでいいんだよね」
「あ?」
「じゃあ、わたしの中では、テツは元カレって思ってもいい?」
「あー、ああ」

             
               (番外編 終わり)

 ここまでお読みいただき、ほんとうにありがとうございます。連続を始めた時はココで終わりの予定でしたが、作者の頭の中でメンバーたちが勝手に動いたりあばれたりするため、
 
 連載は続きます。

 メンバーにつぶやかせると、いいことばかりしか言わないでしょうから、いいことも恥ずかしいことも、詳しい人にも語ってもらおうと思います。
 
 次回は、新登場の女性が、恋と冷蔵庫と彼氏について語ります、あるいは実況します。
 よろしくお願いします!
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