第1話
文字数 506文字
ザァーーーーー。
街灯もついていない暗い夜。街中に降る大量で大粒の雨。傘をさす大勢の人々。さすがに寒すぎる。服の袖を絞る。めっちゃ水出るね。
「おい!待て!!」
「っやば!」
もう!追いかけてこないでよ!警察に捕まるなんて絶対に嫌だ!
「おい!あっちだ!回れ!絶対に逃がすなよ!」
くっ!挟み撃ちか!もう足痛いって!
「きゃ!」
雨で足元濡れてるなんて、そんなことある?しかもいつもは滑ったりしないのに、今日に限って!
「わっ!」
「ん?どこいった!」
「探せ!探せ!」
……目の前真っ暗なんですけど。おかげで何にも見えないんだけど。
「大丈夫か?」
「誰?」
上から声が聞こえてパって目を開ける。目の前には男の顔。
「誰よ!!」
ちょっと声を張っちゃったのは、そいつに私が抱きしめられてる感じだったから。
「しー!警察に追われてるとこ助けてやったんだから、感謝ぐらいしろよ。」
助けた?思えば、転びそうになった時に横から手が伸びてきて、気が付いたら目の前は真っ暗。多分こいつが私を隠してくれたんだ。
「ふん!頼んでないわよ!」
素直にありがとうなんて言えっての?絶対無理。これでも私は犯罪者。そんじょそこらの悪ガキとは違うの。
「……足洗えよ。」
「は?」
街灯もついていない暗い夜。街中に降る大量で大粒の雨。傘をさす大勢の人々。さすがに寒すぎる。服の袖を絞る。めっちゃ水出るね。
「おい!待て!!」
「っやば!」
もう!追いかけてこないでよ!警察に捕まるなんて絶対に嫌だ!
「おい!あっちだ!回れ!絶対に逃がすなよ!」
くっ!挟み撃ちか!もう足痛いって!
「きゃ!」
雨で足元濡れてるなんて、そんなことある?しかもいつもは滑ったりしないのに、今日に限って!
「わっ!」
「ん?どこいった!」
「探せ!探せ!」
……目の前真っ暗なんですけど。おかげで何にも見えないんだけど。
「大丈夫か?」
「誰?」
上から声が聞こえてパって目を開ける。目の前には男の顔。
「誰よ!!」
ちょっと声を張っちゃったのは、そいつに私が抱きしめられてる感じだったから。
「しー!警察に追われてるとこ助けてやったんだから、感謝ぐらいしろよ。」
助けた?思えば、転びそうになった時に横から手が伸びてきて、気が付いたら目の前は真っ暗。多分こいつが私を隠してくれたんだ。
「ふん!頼んでないわよ!」
素直にありがとうなんて言えっての?絶対無理。これでも私は犯罪者。そんじょそこらの悪ガキとは違うの。
「……足洗えよ。」
「は?」