☆山
文字数 1,274文字
夏休み中 賑わっているね 山
高い山って 平地からいきなり急角度の坂なのね
愛爛 登山用ウエアは？
登山用ウエアは 中古ミリタリーウエアより値段が高いのよ
愛爛はアメリカ軍中古ミリタリーウエア姿だ
遊び道具は？ 埴生さん
遊び道具はこの山 フィールドだ
さあ 頂上まで競争よ
皆の挨拶 「こんにちわ」「こんにちわ」
何で 山で誰かと会ったら『こんにちわ』って言うの？
知らない それより私トイレ行きたい
埴生さん 愛爛と未李依先に行ったね
私は 後方から指示し 見守る役だ
俺知っているよ トイレ休憩はね『お花畑に行く』って言うのだよ
じゃ お花畑に行って来るわ こっちの方向見ないでよ！
舞華は山道の奥 森の中へ入って行った
ここで 小休止しよう
当たり前だけど 山って頂上まで延々上り坂なのですね
山登りは時々振り返り 眺めや景色を楽しむものだ
それと 足の遅いヤツを先に歩かせるのさ
ねえ 舞華遅くない？
（皆）・・・
私どの方向から来た？ もしかして迷った？
木立は迷彩柄の様な同じ風景 かろうじて上下は判る
道に迷ったら動かない （と携帯を出す）
もしもし埴生さん？舞華 迷子になった （空を見上げる）
舞華 太陽の方向を見て待て 熊避けの鈴を鳴らし続けるように
（指示）
舞華がお花畑でお昼寝（OH HILLね）だそうだ 起こしに行くぞ
ハーイ （堂・伊東・勘）
大声で起こすぞ 堂はここで何か歌っていろ 伊東・勘・私で探す 熊避けの鈴で位置確認だ
お花畑は遠くない １０分で定位置に戻るように
堂は『手のひらを太陽に』を唄い出す
僕らは みんな 生きているー
熊避けの鈴「リン リン リン」「リン リン リン」
（聴こえる・・リン リン？） 誰か迷った合図
愛爛は皆の足並みが遅いので 心配して降りて来たのだった
あれっ？ 堂一人？
舞華が迷子だって
堂にお願い 喉乾くから 皆の分コーヒー沸かしていてね
おう
愛爛は鈴の音に呼ばれて行った
皆に迷惑かけちゃった・・ リン リン（太陽を見て鈴を鳴らし続ける）
何か飲みたい・・ そうね温かいコーヒーとか・・
夏登山 だが 山は地上より寒いのだった
（くん くん 鼻に感じる）夢じゃないよね・・何かコーヒーの香りがする
「リン リン」近くで聞こえる鈴の音に 堂は振り向くと 舞華がいた
あれっ 堂一人？
舞華が迷子だって・・皆 舞華を探しに行ったよ
ごめんなさい
大丈夫 皆 １０分で戻るから
勘 見ーつけた
埴生さん 見つけた
伊東 見っけ
愛爛 舞華は？
鬼さん（舞華）は 定位置にいると思うよ
登山道 中腹
ほらー （定位置を指さした）
堂と舞華が コーヒーを飲んでくつろいでいる
とんだ 鬼ごっこだったな
隠れん坊と鬼ごっこだよ 面白かったね
動いたらお腹空いた
ここで 昼食だ 夕暮れまでに頂上の山小屋に着くぞ
頂上では トン汁が待っている
やったー トン汁♪ （愛爛・舞華・伊東・堂・勘）
山の頂上 山小屋前
皆 いらっしゃい！
山小屋では 未李依と佐藤ママが待っていた
佐藤ママ！ （皆 喜びの表情だ）
足の遅いヤツを先に歩かせるのさ （埴生は再び言った）
