第5話 唯一の理解者

文字数 252文字

唯一の理解者。幼馴染の女の子。

不思議な子だった。
小さいころから、僕はへんなヤツと言われていたが、
その子だけは違った。
いつも笑って
「気にすることないよ、それは個性だよ」って。

引きこもりの僕を公園行こう、コンビニ行こう、
って誘ってくれる。
外に出ると、足も震え、行き交う人の顔も見れない。
それでも、強く手を握ってくれて、
「大丈夫」と言ってくれた。
とても暖かく、とても安心できる手。
小さいころから知っていたが、何だろうこの安心感。
それでも一人では外には出れなかった。
「一緒に病院行こうか」

初めて病気を受け入れた。
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