第7話 出会い

文字数 503文字

あれから十年以上の月日が経った。

今でも薬は手放せない。
相変わらず、人にはあまり理解されない性格は変わらず。
それでも、黙々と仕事はしてきて、ある程度大きな仕事を任されることに。

ある会議、時間を過ぎても一人来ない。
しばらく待っていると、遅れて謝罪もなく一人の女性が参加。
初対面だし、とにかく女性にはあまり言葉をかけられない性格は相変わらずで、
特に何もなく会議は開始。
失礼な人だなと思うものの、何か気になる。
何に気なるのかも最初は分からなかった。

仕事上、関わることも多く、連絡を取り合うことも多くなった。
もちろん仕事上だが。

半年くらい経ったころ、仕事も大詰めでかなり忙しい日々を過ごすようになった。
残業も増えてくると、身体も脳も疲れてくる。
そうなると、こころのバランスも崩しやすい。
たまに、発作がでることも。それでも負けず嫌いの性格は相変わらずだった。
一度寝込んでしまったこともあり、たまたま彼女から仕事の連絡があり、
体調悪く会社休んでいることを伝えると、
「無理しちゃだめです!」と。

あれ?何か優しい人なのか?と今までは遅刻のイメージが強く、
不愛想で礼儀知らずの印象だったが。

一度、食事にでも誘ってみるかな・・・
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