第2話 中学生になっても

文字数 479文字

中学生に入ると体の成長とこころの成長が比例しなかった。

小学校6年生のころ、学校で一番身長が高く、
中学生どころか高校生に間違われるくらい大きくなった。
身長だけではなく、体つきも一回り大きく、
野球のトレーニングを必死にやってきたこともあり力も人一倍強かった。

それでもこころは成長していなく、うまく伝えられない性格も変わらなかった。

相変わらず自分の気持ちを伝えるのが下手で、
休み時間も一緒に遊びたいけど遊べない、
声をかけたいけどかけられない。
変わったヤツ・・・
陰口は相変わらず変わらなかった。
思いとは裏腹で本当は仲良くしたいのに、
結局、喧嘩ばかり。
力は強かったので負けることはなかったけど、
そんなことを求めてはいない。

それでも好きな女の子はできた。
彼女も僕のことを気に入ってくれいたみたいだった。
ところが、別の男の子から映画に誘われて、
「映画誘われたけどどうしようかな・・・」
と彼女は言ったけど、僕の答えは
「行ってくれば」だった。

本心は行ってほしくない。
それでも言えなかった・・・
そして彼女はその男の子と付き合うことに・・・

なんで本当の気持ち言えないんだろう・・・
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