第8話 似てる?
文字数 219文字
何回か仕事が終わって食事に行ったときのこと。
彼女の印象もだいぶ変わってきて、
多少お酒を飲んでいたこともあり、
自分の病気のことを話してみた。
不思議な感じだった。彼女には自分を知ってもらいたいと思った。
すると彼女はこういった。
「個性だよ」と。
あれ?
ずいぶん前に聞いた言葉。
そう。唯一の理解者であった幼馴染と同じ言葉を。
顔も性格もまったく違う。
だけど、どこか似ている。
気になる存在の意味。
はっきり分かった。
どこか似ている。
彼女にはすべて話せる。
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